あなたは風邪をひいた時、コーヒーを控えてますか?
それとも、普段通りに、飲みますか?
体調により嗜好の変化に左右されますが、毎日の習慣でコーヒーを飲みたい願望を、捨てきれない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
風邪をひいた時に、コーヒーは身体にどのような影響があるのか、知っておきたいですね。
そこで、風邪とコーヒーの関係を、くわしくご紹介していきます。
風邪の症状を緩和してくれるコーヒー!ただし薬には注意
風邪をひいたら、薬をのむことになります。
気になるのは、コーヒーと風邪薬との飲み合わせですね。
普段通りに飲んで良いものか、ということです。
風邪薬とコーヒー(カフェイン)の飲み合わせは大丈夫なのか?
コーヒーに含まれるカフェインの交感神経活性化作用のはたらきで、血管が収縮され頭痛を鎮めます。
喉の痛みもやはり、カフェインの交感神経活性化作用が効きます。
解熱にも交感神経の活性化が影響します。
血圧が上昇して発汗作用を促進させるため、発熱を抑えます。
また、カフェインには利尿作用があるため、老廃物と共に風邪のウィルスを体外に排出してくれます。
このように、カフェインには、風邪の諸症状を緩和する作用が期待できるのです。
そして、風邪薬の成分表示を見たことがある方はお分かりだと思います。
成分表示の中に、「カフェイン」があります。
また、コーヒーにも、カフェインを多く含んでいます。
いわば、風邪薬を飲んで、更にコーヒーを飲むことは、二重のカフェイン摂取になります。
カフェインの取り過ぎ状態です。
いくらカフェインが効果があるといっても、必要以上に摂取すると副作用を起こしかねません。
従って、コーヒーと風邪薬は併用しない方がいいのです。
コーヒーは風邪予防になるのでしょうか?
残念ながら、カフェインを含んでいるからといっても、コーヒーは風邪の予防にはなりません。
コーヒーをたくさん飲む方が、風邪をひきにくいといったこともありません。
そもそも風邪薬にしても、あくまで風邪による諸症状を緩和させるもので、直接治癒することはできません。
風邪の元となる病原菌は、200種類以上あって、インフルエンザのように、ワクチンで予防することが出来ないのです。
しかし予防はできませんが、前述したようにコーヒーを飲むことで、風邪の初期の段階で症状を緩和することは、可能です。
風邪をひいてコーヒーを飲んだら絶対ダメな場合は?
前述したように、風邪薬を飲んだらコーヒーは避けた方が良いです。
カフェインの取り過ぎ状態となり、心臓がドキドキしたり、覚醒作用で眠れなくなる場合があります。
風邪をひいた時の一番の特効薬は、ゆっくり睡眠をとることです。
また、交感神経を必要以上に刺激してしまい、イライラしやすくなります。
胃酸の分泌も過剰となり、薬の吸収に影響したり、胃痛や吐き気をもたらすこともあります。
風邪の症状で腹痛や吐き気、下痢気味の時もコーヒーはご法度です。
症状を悪化させてしまいます。
食欲がない時も、胃腸が弱っている証拠なのでコーヒーは飲まない方がいいでしょう。
風邪の時にコーヒーと紅茶|効果は違えど どちらも身体にいい!
ここで風邪と紅茶の関係について触れておきます。
紅茶にはコーヒー程、カフェインは含まれていません。
しかしコーヒーにないカテキンを含んでいます。
このカテキンは、緑茶同様、風邪のウィルスが体内に入るのを防いでくれます。
風邪予防に、緑茶でうがいすることがよく知られていますが、紅茶は緑茶よりも発酵が進んでいて、緑茶以上に殺菌効果が期待できます。
うがいをすることによって喉を潤し、殺菌作用によって、喉の粘膜や絨毛を雑菌やウィルスから保護してくれるのです。
うがいができなくても、1杯の紅茶を飲むことで風邪の予防になります。
また紅茶に含まれるテアニンは、興奮状態を穏やかに、リラックスさせてくれます。
神経を沈静化させ、質のよい睡眠を促してくれます。
このようにコーヒーと紅茶はどちらも風邪に効果があると言えます。
コーヒーのカフェインで、風邪かなっと感じる初期の症状を和らげてくれたり、風邪の予防には、紅茶が効果を発揮してくれます。
風邪の症状で喉の痛みにもコーヒーは効果がある!はちみつを入れるとさらに良い
風邪の症状の中でも、喉の痛みなどはつらいですね。
喉の痛みが続くと眠れないこともあります。
実はカフェインには咳止めとしての効果もあるのです。
カフェインは昔より喘息の薬として用いられてきた実績があります。
これはカフェインのもつ抗炎症作用と気管支を拡げる作用によるものです。
炎症によって気管支が狭くなって発症していた咳の症状を改善してくれるのです。
同じようにハチミツにも抗炎症作用や抗酸化作用があります。
咳が続くようであればコーヒーにハチミツを入れて飲めばより効果的です。
こんなデータがあります。
イタリアの研究で、コーヒーを1日3杯以上飲む人は、全く飲まない人より喘息の発症が28%少ないという報告です。
コーヒーは、喘息の予防にも期待が持てるのです。
ただし2週間以上、咳が続くようだと要注意です。
肺炎など内臓の疾患の可能性がありますので、医療機関で診察してもらいましょう。
風邪で頭痛がするときには風邪で頭痛がするときにはコーヒーはOK
風邪を引いたら、普通は風邪薬を飲むと思います。
ただ、もしも風邪薬がない状況で、風邪の症状で頭痛がするときには、コーヒーのカフェインが有益になる可能性があります。
風邪の時の頭痛とは、免疫力の効果で血管拡張をして血行促進をよくしようとしている時の過剰反応の場合があります。
コーヒーのカフェインは、血管を収縮させて、この過剰反応を抑えてくれる効果が期待できます。
ただ、風邪薬を飲んでるなら、やめておいた方がいいです。
理由は前述のとおり、薬にもカフェインが入っているためです。
まとめ
コーヒーは風邪に効果があるというテーマでご紹介してまいりました。
コーヒーはカフェインのはたらきで風邪の初期の諸症状を緩和してくれます。
でも風邪薬との併用はカフェイン過剰となり、よくありませんので避けるべきです。
コーヒーの効用の中でも咳止めにはより効果があり、喘息の予防にもなります。
そう考えると日頃の1杯のコーヒーがより一層美味しく感じられるのではないでしょうか。
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