仕事を辞める理由には。大きく2つある。
建前的理由と本音の理由です。
建前的理由とは、実際には嘘の理由ということです。
会社を、円満に退職するめ、無難に辞めるために、人が考えたなりの理由です。
本音の仕事を辞める理由は、やはり次の3つ
・給料や評価
・人間関係
・労働環境
今回の記事では、建て前的な嘘の理由のリスクと、本音の仕事を辞める理由のリスクにフォーカスし、
解説しています。
筆者は、30年の会社員経験と10年の社長経験から、解説しています。
仕事を辞める理由|一身上の都合は嘘?建前?病気?
次の転職先も大体決まったし、会社から引き留められても困るし、会社規定の通りに、仕事を辞めるために、本音を言わずに、建前的な嘘の理由で退職する人がいます。
その理由は、仕事を円満に辞めるために考えた理由だし、ある意味仕方がない。
しかし、その理由には、リスクがあることを覚えておいたらいいです。
そのリスクを知っておかないと、後悔することになるかもしれない。
仕事を円満に辞めるための理由の言い方は、以下の通りです。
1)親の介護をしなくちゃならない
2)結婚
3)病気|心身・精神の状態
もしもその理由が本音ではないときに、起こり得るリスクはこうです。
1)同業他社への転職だった場合に、やめた会社にバレる可能性が高い
2)もし万が一、転職先でうまくいかない場合に、出戻りすることは、出来ない
3)何か会社に損失となることを残してやめた場合には、訴えられる可能性は高い
仕事を円満に辞めるための嘘の理由は、会社にとって「仕方がない」と思えるような理由です。
しかし、その後の状況が思わしくない場合に、もう一度戻って仕事につくことは、かなり難しいです。
仕事を辞める時に、出戻りをすることなんて、想像する人は、ほとんどいないと思います。
実際に転職先でうまくいかず、出戻る人は、意外に多いです。
筆者の体験的には、10%〜20%の人が、以前の職場に出戻っている。
仕事を辞める理由は本音の理由
仕事を辞める理由|建前?厚生労働省の調査結果
(厚生労働省が平成29年に調査した「雇用動向調査結果の概要」から)
転職者が前職の仕事を辞める理由は、男女による異なる傾向が有ることが分かる。
仕事を辞める理由の男性のトップ3は
1)定年を含む期間の満了
2)給料が少ない
3)労働時間/休日等の条件
仕事を辞める理由の女性のトップ3は
1)定年を含む期間の満了
2)労働時間/休日等の条件
3)人間関係
男性の2位の「給料が少ない」は女性では4位、女性3位の人間関係は男性では5位です。
仕事を辞める理由|リクナビの退職理由の本音ランキング(2019)
民間大手の転職サイトのリクナビNEXTの調べでは、仕事を辞める本音の理由ランキングは
1位:上司/経営者の仕事の仕方が気に入らない(23%)
2位:労働時間/環境が不満だった(14%)
3位:同僚/先輩後輩と上手くいかない(13%)
4位:給料が低い(12%)
5位:仕事の内容が面白くなかった(9%)
仕事を辞める理由|マイナビ転職の辞めたい人のアンケートランキング
民間大手の転職サイトのマイナビの調べでは、仕事を辞める理由ランキングは、
1位:お金
2位:人間関係
3位:仕事内容
4位:労働時間
5位:社風
各媒体別によって、仕事を辞める理由が、微妙に違いがあることは面白い。
しかし、主な理由は似ています。
仕事を辞める理由はなくならない
仕事を辞める本音の理由のリスクとは何か、というとこれらのそれぞれの理由を見ることでわかります。
給料・人間関係・労働条件に関するものが、共通して上位に並んでいます。
不思議に思わないだろうか。
それぞれの人間は別々の仕事をしていたのです。
別々の仕事を別々の職場でしていたはずです。
ところが転職する理由は、ほとんど同じと言うことです。
仕事を辞める理由|どの仕事にも辞める理由がある
どの仕事を選んでも、必ず何かの問題をはらんでいると言う事です。
前職を退職した理由が、改善されるとした時に、新しいストレスが生まれてくるということです。
それが次の仕事を辞める理由になるということ。
ですので、仕事仕事を辞める理由は、永遠になくならないということ。
仕事を辞める時には、次の会社では、今のストレスがなくなると考えています。
しかし、現実は、それが解決しても、次のしかも3つの理由が交互に入れ替わるだけなのかもしれない。
これが、リスクです。
仕事を辞める理由は、永遠になくなることはない。
仕事を辞める理由の伝え方を間違えないように|円満に退職する
仕事を辞めるときの理由の伝え方も重要です。
伝え方とは、伝える方法です。
基本的には、就業規則に記載されている方法に従って、書面(退職届)を使って、一般的には、1ヶ月以上前に届けることです。
企業が例外を認めるのは、よほどのことです。
また、仮に企業に対する不安不満に辞める理由があったとしても、基準に則って、申し出るのが円満に退職する方法です。
円満に退職できないと、次の就職によくない影響が出てしまうこともあります。
結果的に、嘘なる理由は、よくよく考えておかなければ、辻褄が合わなくなってしまいます。
体調不調・家庭の事情(介護)などの一見最もそうな理由も、証拠を出さなければならなくなったりします。
ご注意ください。
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