転職の応募者が、面接でよく口にする
「キャリアアップ」
「ステップアップ」
「スキルアップ」
という言葉の意味はそれぞれ違う。
転職の理由を聞かれて、キャリアアップについて、面接でなんとなく口にしたのかもしれない。
しかし、上記3つのうち、一つは面接で、転職の理由に言ってはいけない。
もし、転職面接で落ちたのなら、キャリアアップについて、いい間違えたのかもしれない。
現役の会社社長が解説します。
転職のキャリアアップとは?|面接で質問される理由
転職面接の場では、面接官や役員などいる中で、一般的には自分が一番若輩者かもしれません。
だからといって、人生の大事な場面で、口から発する言葉の意味を、間違えるとマズイのです。
転職面接でのあなたの第一印象は、取り返せない場合もある。
しかも、今後の自分を大きく変えるかもしれない「転職」のための面接なのです。
転職のキャリアアップとは?どんな意味か
キャリアアップとは、どんな言葉の意味なのかです。
辞書では、以下のように、意味が書かれている。
1)より高い専門性ある知識を身につけること
2)経歴を高くする。
3)高い地位や高給職へ転職する
つまり、「キャリアアップのために転職をしたいと考える」場合、
この意味は、「今、自分が持っている知識や能力を、一層高めるために転職をしたい」となるわけです。
面接官からしてみると、「キャリアアップ」という言葉には、非常に前向きな印象を受けます。
御社に入社することで、自分をより高めていきたいと言っているからです。
ただし、使えない時があります。
異業種・異職種への転職です。
この場面では使えません。
異業種・異職種への転職では、今時分が持っている知識・経験・能力のなかで、より一層高める土台を持っていないのです。
キャリアアップについて転職面接で質問される理由
その会社に入社し、目標に向かう気持ちを明確に持っているのだろうか。
それを聞きたくて面接官は質問します。
なぜならば、転職をして新しい職場で、新しい仕事内容で、やっていくのは大変なことです。
目標に向かう気持ちを強く持っている人は、その大変さを乗り越えていけるからです。
そういう人材であるかを知りたく思い、面接官は質問します。
面接でキャリアプランを質問されたら
応募者がキャリアアップのための転職の話をすると、どんな方向を向いておく人なんだろうと感じます。
そこで、キャリアプランを聞きたくなるのです。
面接官は、応募者がどんなキャリアプランを持っているのかで、応募者の真剣度合いを感じ取ります。
ですから、仮に、絵に描いた餅と思われようと、会社とともに、キャリアアップしていくようなイメージの回答をおらえると、採用への気持ちは大きく傾きます。
キャリアアップを目指して、転職する方は、質問をされるからということもありますが、基本的には自分のためにも、具体的キャリプランも答えられるように、具体化しておいたほうが良いです。
ステップアップとキャリアアップ
ステップアップは、辞書には「進歩する、向上する」と書かれているはずです。
キャリアアップと比べると、若干不明瞭です。
ステージを変えるという意味を持っていますから、キャリアアップに似てはいますが、「何々をステップアップさせたい」と言葉を追加しないと、意味が伝わりにくいです。
キャリアアップと違い、組織の中で、貢献して高まっていくという意味は、含んでいません。
次に、スキルアップについてです。
スキルアップは、非常に個人的です。
自分の腕を上げる、技術を高めるという意味があり、個人的な意味でしかありません。
つまり、個人の考えの中で、できることなのです。
面接官が、転職面接の場で、応募者から「スキルアップをしたい」と聞きますと、違和感を感じます。
会社への貢献とか、考える人ではないのだな、と思います。
まとめ
キャリアアップもステップアップ、スキルアップも、一見同じようなことに感じますが、実は大きく意味が異なるワードです。
面接官の受けが良いのは、キャリアップです。
ただし、同業他社か、職種としてのキャリアップで、異業種同職種への転職が限定です。
面接官に、スキルアップのためです、といってヒンシュクを買わないようにご注意ください。
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