転職には不安がつきものです。
しかし、その不安をくぐり抜けたところに転職の成功があるのもまた事実です。
転職の不安をくぐり抜けていくためのヒントを、自らの経験から解説します。
転職の選び方では、何をポイントに選んだら良いのか
前職を退職した理由はなんですか。
不安と不満があったのだと思います。
一般的には、年収・やりがい・労働環境を、改善したくて、退職したのだと思います。
転職先の選び方|収入にポイントを
年収に重点を置いた転職選びでは、業界や職種がある程度限定されます。
一般的には、金融関係・生保・損保・不動産・マスコミです。
また、これらの職種・業界は、労働環境は、いずれも厳しいです。
週2日で残業なしなど、労働環境との両立は、難しいかもしれません。
転職先の選び方|働きがい・労働環境をポイントに
人がやりがいや働きがいを感じるポイントは2つあります。
人の役に立てていることを実感する仕事と、懸命に労働した分に対する見返り(=収入・出世)がある仕事ということです。
一般的には、医療関係やサービス業です。
労働環境の改善が目的で転職する場合は、休みがきちんととれて、労働時間も短く、良い人間関係の職場であることなどが基準となると思います。
ただ、その場合、年収が改善される可能性は困難になる傾向はあります。
そして、事務系や製造業の仕事が中心になってきます。
しかし、世の中の傾向である、ロボット化・AI化・自動化の影響をもろに受けます。
働く場は、減少しつつあります。
転職する年齢に成功しやすい・失敗しやすいことはあるのか
転職する場合、成功しやすい年齢・失敗しやすい年齢があるのか。
年代別に見ると、40代50代での転職は、かなりハードルが高くなります。
50代の転職は限界を超えてるかも
転職先の企業で、50代のあなたに求めることは、真面目に頑張ってくれることではなく、今すぐにでもかたちあるもの=成果=業績を求めるからです。
ですから、40代50代になってからの転職では、未経験業種へのチャレンジは、失敗しやすい年代であり、失敗しやすい転職先の選び方ということになります。
この年代で転職を成功させるのは、20代30代で経験してきたキャリアがある業界業種・職種です。
30代の女性の場合、結婚や育児と仕事の両立を考えるケースが増えます。
2020年のコロナ禍により、この年代の活躍の場が増える可能性があります。
そのためには、パソコンスキルを身につけておくべきです。
オンラインで在宅でできる仕事が増える可能性があるからです。
ただし、従来型の一般事務職については、企業はコストが安い外注やAI化に移行していきますので、仕事のチャンスは、なくなりつつあります。
パソコンスキルを使う、もう少し専門性のある仕事には、チャンスが増えます。
20代の転職ではキャリアアップを目指すこと
20代の転職では、数ヶ月で転職を繰り返すような、ジョブホッパーにならないように、キャリアを積むことを中心に考えるべきです。
ジョブホッパーとは、何かをきっかけに、何度も転職を繰り返す人のことです。
履歴書の職歴で、ジョブホッパーの可能性を、感じ取られると、書類選考の段階で、難しくなります。
だからと言って、履歴書の内容に嘘を書いてしまうわけにもいきません。(虚偽があるとして懲戒の可能性。最悪解雇)
前述したように、転職は40代50代になっても起こる可能性があります。
そうなった時に、力となるのは、20代30代で積み重ねたキャリアです。
ですから、20代の転職を成功へとつなげるには、いろいろな仕事を転々とするような転職を避けて、同業種か同職種でのキャリアアップを目指す転職を目指すことです。
就職後2年目で転職
ケースとしては、2つあります。
新卒で入社で、2年目で転職を考え始めるケース、つまり第二新卒となる場合です。
もう一つは、20代半ば以降や30代で転職をした時の2年目です。
前者の第二新卒の場合、一応社会人ではありますが、業務上のスキルはほとんどない状態です。
求人情報を見る限りは、年齢制限に触れることもなく、幅広い業種・職種から、未経験の仕事も含めて探すことができます。
転職先の企業から注目されるのは、退職理由です。
採用担当は、第二新卒や2年目での転職希望者に対して、「仕事が続かない人かも?」という見ざるを得ません。
ですから、退職理由には、非常に注目します。
3〜4年後の転職となると、キャリアアップやステップアップを考えた上での転職という受け取られ方になりますが、新卒2年目では、身についたキャリアはほとんどないからです。
また後者の場合は、まず本当に転職するしか選択がないのかをよく考えてみるべきです。
色々と検討した上で選んだ企業であったはずだからです。
課題・問題を書き出して、解決できないのかを検討してみてください。
もしかすると、中には企業との相談で解決する問題もあるかもしれません。
勤続期間の短い転職経験は、次の転職先から、マイナスにしか見られません。
仮に、企業側に問題があったとしても、次の転職先からのイメージはマイナスになります。
つまり、2年目の転職は、どちらかといえば、あまりお勧めできる転職とはいえません。
その後の不利になることが多いです。
転職の時期は何月が良いのか
転職時期を考える場合には、関連して、何月から転職活動を始めるか、何月を目安に転職先へ入社するのか、も考える必要があります。
現在の会社に退職を申し出るタイミングも、多くの場合就業規則には、「1ヶ月以上前」と記載されていますが、会社によっては、もっと長い期間の設定をしている場合もあります。
スムーズな退職ができないと次の転職もうまく進まないことになりますので、注意するべきです。
また、転職求人が増える時期を考える人もいますが、あまり意味はないことです。
強いていうならば、急な退職では、次の転職にも影響が出ることが多いので、計画的に考えておくべきと思います。
転職はボーナスをもらってからで大丈夫か
何月に退職するのかによって、ボーナスがもらえないと損する、と考える人もいますが、実はそうとも言い切れません。
そもそもボーナスとは、給与ではありません。
そして、支給される意味も業績が良かったから、というだけではなく、次の仕事への期待が含まれているケースがほとんどです。
ですので、ボーナス月や次の月に退職をするという場合は、会社からボーナスの返還を求められる場合があります。
それは、次の半期も頑張ってほしいという期待が含まれているからです。
ですので、退職時期は、ボーナスが支給されて、2〜3ヶ月後の頃が、穏便に退職できる時期と言えるのです。
ボーナス支給直後に、退職すれば、上司や同僚から、「もらい逃げ」と、指を差される可能性もあります。
在職中の転職活動
一般的に、経済的な理由から、退職と次の企業への入社との間が、なるべく無いように考えて、在職中に活動をして良いのかと考えます。
結論から言えば、違法では無いが、会社にバレると、厳しい状況に追い込まれる可能性があります。
それは、会社に入社する際に、提出している誓約書や雇用契約書に抵触する可能性があるからです。
また、勤務する会社の業務では無いことに、時間を使っていることになりますので、懲戒等の処分を受ける可能性もあります。
十分に注意をして、活動をする必要があります。
また、スムーズに退職の手続きをとってもらえない可能性も出てきます。
転職後の年収はアップするか?
転職後の年収がどうなるのかは、大きな問題です。
もし、前会社の退職理由がお金に関することであれば、年収アップするのかどうかは、大きな問題です。
企業の求人情報には、収入についての情報がありますが、多くのケースでは、収入情報の加減に近い金額になります。
それは、採用の時点では、どのくらい会社貢献をしてくれるのかが、不透明な状況だからです。
ただ、入社以前であれば、年収交渉が可能な場合もあります。
直接交渉ではなく、転職エージェントを間に入れた交渉がお勧めです。
年収の高い業種と言われるものがいくつかありますが、経験上では、不動産業界が1番、2番が保険業界だと思います。
どちらも、成果報酬型の企業が多く、成果を上げられれば、入社から数年後でも、1000万円位の年収になることは、事実です。
学歴や性別・そして入社歴も、関係なく、契約が上がれば、収入が増えていく業界です。
ただし、ごく一般的に考えた場合、転職後の収入は、横ばいか減少します。
それは、ハローワークの求人情報の予定賃金を見れば、明白です。
年収アップではなく、労働環境や働きがいを、考える転職であれば、納得できるとする方もいます。
逆に、年収アップを転職理由の1番におくなら、労働環境などは、以前より劣化する可能性はあります。
転職理由は明確か?面接も転職も成功するのは理由次第
転職理由は明確ですか?
明確になっていないと、失敗してしまいます。
転職理由|何のために転職するのか退職するのか
転職理由には、正しい理由、間違えた理由はないと思いますが、具体的に明確になっていないと、転職後に後悔してしまう場面が発生してしまいます。
転職理由の前に、退職理由があります。
なぜ退職という選択をするのか、です。
退職ではなく、会社との相談によって、改善するケースもあります。
どんな会社でも、退職する人がいます。
考えてみれば、どの会社にも、何らかの問題があるのかもしれないということです。
嫌な上司は、次の職場にもいるかもしれないからです。
転職するか決断できない
退職するのも、転職するのも、大きな決断です。
ステップアップなのか、年収アップなのか、何が理由なのか。
ただし、面接でスキルアップを理由にするのは、マイナスに捉えられる可能性がありますので、言わない方が良いです。
また、すぐに転職する可能性がある人と見られてしまう可能性があります。
面接時の転職理由は、本音がネガティブとしても、面接官に答えるのは、なるべくポジティブに言い換える方が良い印象があります。
また、退職する会社への不平や不満も、面接官には印象が良くないので、注意する方が良いです。
転職の失敗をしないために
転職の失敗と後悔をしないために、ヒントとなる記事を紹介します。
転職が決まらない20代と40代|無職になるという焦り
転職が決まらないでいると、徐々に焦りの心が強まっていきます。
そして、すでに退職をしていれば、経済的な問題も加わります。
20代の転職
年代によりますが、20代の方が転職が決まらないのは、条件面を強く考えすぎかもしれません。
もっと条件に合う会社があるかもしれないと考えてしまうからです。
気持ちはわかりますが、検討する就職条件に、優先順位をつけて考えることをおすすめします。
「これだけは」という条件があるのでしたら、その条件を手掛かりに、求人情報を見直すことです。
誰にとっても、良い会社というものは存在しないと考えた方がいいです。
もし存在するのであれば、退職者がいないという会社になってしまいます。
それはありえないからです。
40代の転職
40代の場合は、状況がちょっと違ってきます。
40代の転職では、企業が求めることが変わってくるからです。
20代では、真面目に素直に働いてくれる人材が求められます。
しかし、40代では、結果を、成果を求められます。
真面目・一生懸命だけでは、採用されにくいです。
出戻り転職
転職したのに、うまくいかず、むしろ前の会社の方が良かった、と思う方もいます。
そんな時に、何かをきっかけに前の会社に出戻り転職するケースは、少なくありません。
何年間か勤めていた会社ですから、仕事のやり方も覚えていますし、新たな気持ちで再スタートもしやすいことと思います。
ただ、出戻り転職をする場合には、覚悟を持って戻らないと、うまくいきません。
なぜかと言えば、一旦は否定して、退職をしたからです。
上司や同僚が、以前の在職中のような関係性を持ってくれることは、無いと考えるべきです。
しかし、仕事のやり方・社内のルールも知っている会社に入社するわけですから、普通に転職するよりも、楽なはずです。
すぐにでも、成果を出していける状況になるでしょう。
ただし、人間関係だけは、戻らないので、そこだけ覚悟をして出戻りをすれば、きっとうまくいくはずです。
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