コーヒーの銘柄としてよく知られるマンデリンコーヒー。
マンデリンは、コーヒー豆の生産では、世界第4位のインドネシアで栽培される、コーヒー豆の銘柄の一つです。
当ページでは、マンデリンについて深く掘り下げて紹介します。
インドネシアのマンデリンコーヒー豆の特徴|焙煎・味・産地
インドネシアのコーヒー栽培の歴史は、1696年にまでさかのぼります。
オランダ軍が、コーヒー豆のアラビカ種をジャワ島に持ち込んだのが始まりです。1908年に病気が流行して、インドネシアのコーヒーは壊滅寸前になります。
その後は、安価なロブスタ種を生産するようになりました。マンデリンは、病気で残ったアラビカ種の残りを基にして、栽培が行われたコーヒー豆の種類です。
アラビカ種は、生産量は少ないが、高品質で、高級銘柄として知られています。
コーヒーのマンデリンの味と特徴|酸味が少なく苦味が強い
マンデリンコーヒーの特徴は、酸味が少ないことと、苦味が強めなことです。
人によっては、コクがあるという表現をします。
深煎りに適していることも、日本人に好まれる理由かもしれません。
浅煎りにすれば、酸味が感じられるようになりますので、試してみるのも面白いです。
コーヒー豆は、大きく3種類に分かれます。
アラビカ種・ロブスタ種・リベリカ種の3種類で、マンデリンはアラビカ種に該当します。
生産地のインドネシアでは、90%以上がロブスタ種です。
アラビカ種は、残り10%のうちの、さらに少数種です。
希少性もマンデリンの特徴です。
マンデリンの焙煎度のおすすめは
コーヒー豆は種類だけではなく、焙煎度によって味わいは変わります。
マンデリンは、酸味が少なめで苦味が特徴ですので、その個性を生かすには、深煎りが焙煎のおすすめです。
焙煎度を試してみるのも面白いです。
マンデリンの焙煎は難しいと言われているので、自家焙煎に挑戦する人もいるようですが、お店にシティロースとかフルシティローストで、頼むのがおすすめです。
マンデリンコーヒーのおすすめの入れ方はドリップ
日本ではドリップで入れるのが、コーヒーの入れ方の定番です。
マンデリンも、ドリップで入れるのが、おすすめの入れ方です。ドリップは、お湯の温度や抽出の仕方で味が変わるという、シンプルで奥深いコーヒーの入れ方です。
マンデリンの味わいの人気は、酸味が少なく、苦味が強めなので、その個性を生かすには、注ぐお湯の温度は90度より少し高めで、時間をかけた抽出をすると良いかもしれません。
お湯の温度と抽出時間によって、同じ豆でも味はコントロールできます。お湯の温度が90度より下になると、苦味は弱まります。抽出時間が短いと、苦味より酸味が出やすくなります。
コーヒーのマンデリンの産地はインドネシア
前述の通り、マンデリンはインドネシアでも希少種です。
その産地は、インドネシアのスマトラ島です。日本に入ってくるマンデリンは、その中で最高グレードの豆が使用されています。
マンデリン タノバタック
マンデリンタノバタックは、マンデリンの産地であるスマトラ島の北部(リントン地区)に住んでいるバタック族によって作られています。
苦味やコクが特徴のマンデリンの味わいが、スパイシーさとコク味がさらに強まった味わいのコーヒーです。
マンデリン カロシ
マンデリンカロシは、インドネシアのスラウェシ島が産地のアラビカ種です。
苦味と甘味が特徴です。マンデリン アルールバダ
マンデリン アルールバダは、スマトラ島北部のアチェ州のアルール・バダ地区が産地。
最も標高の高い地区で、約400戸の零細農家で生産されています。
他の地域と混ぜないように精選されています。
マンデリン シボルガ
マンデリン スーパーグレード シボルガは、スマトラ島北部のトバ湖周辺で栽培されいます。
1908年にインドネシアで発生した病害で残ったアラビカ種のうちで、リントン地区に残った種がマンデリンとなりました。
その中で、手による選別を2度3度と繰り返し、サイズを揃え、欠点豆を取り除いた豆が、スーパーグレードのシボルガです。
マンデリン ビルセレクシ
インドネシアのスマトラ島アチェ地区で栽培されています。プロセスはナチュラルで、スクリーンは17アップを行なっており、G1ランクよりも時間をかけてハンドピックを行なっています。欠点豆の混入がかなり高いレベルで排除できているものです。
ビルセレクシとは、インドネシアの言葉で、澄み切った青い空を意味するのだそうです。マンデリンの中でも最高級クラスのコーヒー豆です。
マンデリンなのに、苦味が抑えられていて、甘味とのバランスの良さが特徴です。
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