薬を飲んだ後のコーヒー|カフェインやタンニンが効果に影響する?

薬 飲んだ後 コーヒー

薬を飲む時は、水やぬるま湯で飲むようにと言われています。

水以外じゃダメなんでしょうか?たまたま水がなくて、お茶やコーヒーしかない…なんて時ありますよね。

または、薬を飲んだ後に、コーヒーを口にしていいのかも気になるとこです。飲薬後のコーヒーは、何かお腹の中で起きてしまうのか?

今回は、そのあたりをまとめました。

目次

薬を飲んだ後のコーヒー|カフェインやタンニンが効果に影響する?

薬 コーヒー (1)

薬をコーヒーで飲んだり、薬を飲んだ後のコーヒーもよくありません。コーヒーのカフェインは、薬効を下げて、効かなくなったり、逆に強まったりしてしまいます。

ですので、薬の説明書には、「水か白湯」で飲むように記載されているのです。

過去に、グレープフルーツジュースと薬の飲み合わせについて、テレビ番組で取り上げられたこともあります。実際のところは、グレープフルーツジュース以外でも、コーヒー・紅茶・緑茶・牛乳など、薬と飲み合わせることで、薬が効きすぎてしまったり、全く効かなかったりする現象がおきてしまいます。

ですのでは、薬を飲むときには、「水か白湯」で飲むことです。

コーヒーと薬の飲み合わせはよくない!

薬は水で飲むものですが、コーヒーで飲んでも平気だと思っている方は、お辞めになった方が良いです。

思い出してみて下さい。

薬の効果はきちんと聞いてましたでしょうか。あるいは、効き過ぎて、何となく体調不調になった記憶はありませんか?

コーヒーのタンニンや、カフェインが薬効を下げたり、過剰な作用をもたらすことがあるのです。また、薬の中にはカフェインを含むものもあり、カフェインの取り過ぎにもなりかねません。

薬は水と一緒に飲むと、正常に効くよう設計されていると、覚えておきましょう。

薬を飲む前にコーヒーを飲んでしまっていたら

うっかり、薬の時間の少し前にコーヒーを飲んでしまった場合は、やはりリスクを考えれば、1時間か、少なくとも30分以上は、あけたほうが良いです。特に、心配されるのは、頭痛薬・風邪薬・鼻炎薬です。

これらの薬には、カフェインが含まれているものが多いので、過剰摂取になってしまう可能性があります。過剰摂取になれば、よきせぬ症状が現れる可能性もあり、ハイリスクです。

薬を飲んだ後にコーヒー

薬はたいてい食前や食後に服用します。コーヒーも食後に飲むのが多く、どうしてもタイミングがかぶります。

どっちも同じタイミングで口にして大丈夫なんでしょうか?

薬とコーヒーの間隔はどれくらいあければよいのか

薬の種類によって、コーヒーに含まれるカフェインとの相互作用で作用が強まったり、タンニンによって、薬剤が吸収されないなどといわれます。

ただカフェインは、大量に摂取した場合に、頭痛や動悸などのリスクがあるとされていっますし、タンニンについては、最近の研究で心配をするほどの必要はないとする説もあります。

これまでは、これらのリスクを考慮すれば、薬を飲む前後1時間は、コーヒーを飲まない方が良いかもしれません。医師や製薬会社の見解でも明確には示されていませんので、これまで通り、前後1時間位の間隔をあけておくのが良いと思われます。

薬を飲んだ後にコーヒーはカフェインの過剰摂取のリスク

カフェイン中毒はよく知られています。ですが、実際にコーヒーをちょっと飲み過ぎたくらいじゃ、そう簡単にはなりません。

コーヒーで危険値のカフェイン量に達するには、かなりの量を飲まないといけないからです。しかし、薬だと小さな粒で簡単にボーダーラインを突破できます。

そのため、カフェインを含んだ薬を飲んだ後のコーヒーは、控えた方が安全です。吐き気やめまい、精神が不安定になる危険性があります。

薬を飲んだ後のコーヒーで薬効が落ちる

飲薬後のコーヒーは、場合によって薬効を下げかねません。前述の通り、1時間くらいは空けた方が良いです。少なくとも30分です。

注意すべきは、コーヒーのカフェインとタンニンでした。

薬を飲んだ後、コーヒーのカフェインが薬効を下げる可能性も

睡眠薬や精神安定剤の作用は、カフェインの覚醒作用と真逆の効果です。つまり、カフェインは、前述のように、飲み合わせる薬によっては、過剰摂取になってしまうこともあり、薬効を打ち消してしまうこともあるのです。

痛風の薬だと、本来なら尿酸を排出します。尿酸は実はカフェインと似た性質があります。そのため、コーヒーを飲むと、尿酸と間違えてカフェインが排出され、尿酸は残ってしまいます。

これだと薬の作用が無意味です。

他にも、カフェインは胃酸の分泌を増やしますし、カフェインの利尿作用は、薬の代謝を速めて、薬の効果を落とします。

薬を飲んだ後、コーヒーのタンニンが薬品を吸収する

コーヒーの成分には、タンニンも含まれています。タンニンは鉄分を吸収すると、知られています。

薬の中には、鉄分を含んだものがあります。鉄剤や多くの薬品が、タンニンに吸収されて効果を発揮しないことが起きてしまいます。

コーヒー+ミルクにも注意

コーヒーにミルクを入れたカフェラテもまた注意が要ります。ミルクの成分であるカルシウムに注目です。抗生物質や抗菌剤の中には、カルシウムとくっつくと、吸収されなくなるものがあります。

また、腸内で溶けるように作られているカプセルを、手前の胃で溶かしてしまう恐れもあります。便秘薬なんかは、腸内で作用させたいので、胃酸で溶けないコーティングがされています。

ところが、アルカリ性のミルクが、胃を中性にし、胃の中でコーティングがはがれてしまうのです。

薬を飲んだ後にコーヒーを飲むとするなら

カフェインが原因なら、カフェインレスのデカフェやノンカフェインコーヒーにするのもありです。ですが、基本的にはコーヒー自体は、避けた方が無難です。

厳密には、通常のカフェインレスは、90%以上のカフェインが除去されていますが、ゼロではありません。ノンカフェインであれば、そもそもコーヒー豆が原料ではありませんので、薬との飲み合わせを心配することも無くなります。

薬の成分によっては、影響が無いものもあるので、一番は服用している薬とコーヒーの関係について、医者に聞いてみるのが安心です。

薬を飲んだ後のコーヒーについて知恵袋でも話題に

薬とコーヒーの関係について、Yahoo!知恵袋に話題になっています。

以下のような質問がありました。

  1. 薬を飲んだ後にコーヒーを飲むなら、どのくらい時間をあければいいのか。
  2. 薬を飲んだ後にコーヒーを飲んだら、効き目は無くなるのか。
  3. 薬を飲んだ後にコーヒーを飲んではダメなのか。

いずれも回答は前述のとおりです。

  1. 薬を飲んだあとのコーヒーは、30分は時間を空けた方が良い。
  2. カフェインとタンニンの影響で、薬の効果が落ちる可能性がある。
  3. 薬の中には、カフェインを含んでいるものがあり、薬の効果を強めてしまうかもしれません。

薬を飲む前にコーヒーを飲むのはどうか?

やはり薬を飲む前の30分も、コーヒーはやめた方が良いです。

コーヒーのタンニンが薬の吸収を妨げる可能性があるからです。

具体的には、鉄分です。

タンニンと鉄分は結合し、吸収されにくくなります。

またコーヒーを飲むと、胃酸が分泌されることも、薬の吸収に影響がある場合があります。

風邪薬・頭痛薬をコーヒーで飲むのは、特にNG

コーヒーと相性の合わない薬はいろいろとありますが、前述の通り、中でも風邪薬は要注意です。

風邪薬+コーヒーの危険性

風邪薬には、そもそもカフェインが入っています。

解熱、咳止め、頭痛薬などはカフェインや、カフェインに似たものが含まれています。

単純に、カフェインの取り過ぎで、気持ち悪くなったり、覚醒作用が強くなる恐れがあります。

薬とコーヒー|ロキソニンなどの鎮痛薬をコーヒーで飲むのはダメ

ロキソニンなどの鎮痛薬には、カフェインが含まれています。カフェインには鎮静作用があります。ですので、ロキソニンをコーヒーで飲んだり、直後に飲んだりは、良くないのです。コーヒーやお茶にもカフェインが含まれており、薬の成分と重複する可能性があるからです。

効果が出すぎたり、副作用が出る可能もあります。ロキソニンなどの鎮痛薬と合わせて飲んではいけません。

コーヒーに限らずカフェインを含んだ飲料で薬を飲んではいけません

カフェインと薬を合わせることが、良くないのです。

カフェインを含んでいるのは、コーヒーだけではありません。ご存知の通り、カフェインはコーヒーの他に、緑茶・紅茶・アイスコーヒー・コーラなどの炭酸飲料・レッドブルなどのエナジードリンク等に含まれています。

カフェインを含んだ飲料と薬の中のカフェインが、一時的に重なり、カフェインの過剰摂取になる可能性があります。1回あたりのカフェイン摂取量は、200mgが上限といわれています。

是非、ご注意ください。

睡眠薬とコーヒーの場合

前述のとおり、コーヒーには覚醒作用があります。

しかもカフェインの効果は、4時間ほど持続するといわれます。体内から半減するまでに、8時間ほどかかるのです。

もし、睡眠薬を服用するような状況にあるのでしたら、夕方以降コーヒーや紅茶・緑茶は、飲まないほうが良いです。

睡眠薬は飲んでから30分〜60分ほどで効果が現れるとされていますが、体内にカフェインが残っている状態では、良い睡眠は取りにくく、寝付きが悪かったり、中途覚醒や早朝覚醒につながってしまう可能性があります。

花粉症薬とコーヒーの場合

花粉症薬とは、つまり鼻炎薬です。筆者も鼻炎薬を手放せない人です。

例えば、筆者が愛用している鼻炎薬の「成分・分量」を確認すると、1日分として、無水カフェインが90mg含有されていると表示されています。

カフェイン90mgといえば、通常のドリップコーヒー1杯150mlに含まれるカフェイン量です。深く考えずに、いつもどおりに、コーヒーを飲んでいくと、1日分の上限目安とされている400mgは、超えてしまいまそうです。

カフェインは薬=コーヒーも薬だった?

薬とコーヒーの併用は、良くないと分かりました。

では、コーヒーが薬の代わりになるなんて、あると思いますか?

コーヒーのカフェインによって薬効が効き過ぎたり

カフェインを多く含む食品といえば、コーヒーです。すでに、薬にカフェインが使われていると言ったように、カフェインには薬理作用があります。

  • 中枢神経刺激(覚醒や鎮痛)
  • 代謝促進
  • 利尿
  • 胃液分泌
  • 脳血管収縮(頭痛緩和)

コーヒーを飲むと、こういった効果が起こります。

例えば、解熱鎮痛剤の中には、胃酸の分泌を抑えるものがあります。しかし、コーヒーのカフェインとクロロゲン酸(ポリフェノール)は、胃酸の分泌を活発化させます。

一方で、コーヒーのクロロゲン酸は、抗酸化作用があります。短期では、血管の拡張や血圧の低下、抗炎症作用。主には、中・長期的な病の予防で注目されています。

コーヒーは薬だった|相互作用があります

カフェインを含むコーヒーは、かつて薬として扱われていた歴史があります。

現代でも知られるコーヒーの薬理作用は、まさしく薬効です。だからそこ、薬とコーヒー(薬)を合わせるのは、慎重にと言えます。

コーヒーの利尿作用は、他の薬の代謝を速めて、薬効を下げます。覚醒作用は、睡眠薬や精神安定剤の妨害になります。また、タンニンは鉄剤を吸収をしてしまいます。薬どうしを安易に混ぜるのはやめましょう。

コーヒーのカフェインの薬との相互作用も気になるところです。想定以上に効果が強まってしまうというリスクです。

薬を服用するならコーヒーは控えること。

合わせて飲んでよいのは、水か白湯です。牛乳もよくありませんし、アルコールは当然良くありません。

カフェインは薬物

カフェインは、コーヒーのように嗜好品でありながら、薬でもあり、かつ薬物でもあります。アジア人には、あまり見られませんが、欧米などの地域の人には、薬物のような効果が見られます。

日本人がそうはならずとも、カフェインの取り過ぎは、命に関わります。薬とのかけ合わせで、中毒などにならないよう、くれぐれも注意しましょう。

コーヒーは胃痛で薬を飲んでるときには飲まない

胃痛の時は、胃を酷使していることや、胃液が分泌し過ぎによって、胃の中が荒れた状態になる時です。

コーヒーのカフェインは、胃液の分泌を促進させる作用があります。

胃痛で薬を飲んでる時、コーヒーを飲めば、さらに胃を荒らしてしまいます。

まとめ

薬を飲んだ後にコーヒーを飲むと、効果が落ちたり、悪影響がある場合があります。

主な原因はコーヒーのカフェインです。

他にもタンニンや、コーヒーの酸性が原因の場合もあります。

基本的に風邪薬とは相性が悪く、カフェインの取り過ぎにもなりかねません。

デカフェという手もありますが、飲薬後はコーヒーは控えた方が安心です。

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