コーヒーには、ダイエット効果が確かにあります。
しかしそれは、一ヶ月10キロ痩せたなどと過激なものではありません。どちらかと言えば、緩やかに痩せていくという感じです。
中には、劇的に痩せたという口コミを公表している人がいますが、それはコーヒー単体ではなく、他のものを合わせたり、置き換えを利用したりすることで、実現しているのです。
ただ、コーヒーの成分自体に、ダイエットに関する効果が期待できますので、より効果的となる飲み方・やり方と、他のものと合わせることで、大きなダイエット効果を生み出している方法についても紹介してまいります。
コーヒーにはダイエットで痩せる効果が確かにある
昔から言われるように、確かにコーヒーには、ダイエットで痩せる効果を期待させる成分が含まれています。
コーヒーの成分として、知られているのは、カフェイン、そしてポリフェノールのクロロゲン酸です。
カフェインには痩せる効果と太るリスクがある
カフェインは、適量に飲んでいる場合、リパーゼという酵素の働きが活発になり、脂肪分解を促進する働きをしてくれます。
ただし、飲みすぎるとただし、飲みすぎるとコルチゾールというストレスホルモンを増加させてしまいます。コルチゾールが増えるとセロトニンが減少し、糖分が欲しくなってしまいます。糖分は体内に増えすぎてしまうと、脂肪に変わってしまいます。
カフェインの飲み過ぎには、個人差がありますので、判断は少し難しいですが、一日にコーヒーカップ5杯程度飲んでも、カフェインは450mg程度ですので、飲み過ぎにはなりません。
また、もう一つのコーヒー成分のクロロゲン酸にも、脂肪分解の効果が期待できます。
カフェインとクロロゲン酸の脂肪分解は、すでに体内に蓄積されている脂肪に対してだけではなく、食後30分以内にコーヒーを飲むと食べたばかりの食べ物に対しての、脂肪吸収を抑える効果があります。ただ、時間が空きすぎるとその効果は半減してしまいます。
すでに体内ある脂肪を分解させる効果を期待する場合は、運動をする前にコーヒーを飲んでおくと良いです。
また上記以外のタイミングでコーヒーを飲む場合では、カフェインの利尿作用によって、老廃物が排出される効果によって、むくみがある人は改善する可能性があります。
むくみは、放置すると脂肪とむくみの中の老廃物が結合してセルライトができてしまうリスクがあります。セルライトができるとなかなか取れませんので、むくみ対策しておいたほうが良いです。
コーヒーダイエットのやり方はシンプル
コーヒーを他のものと合わせる方法は、別に紹介しますので、まずコーヒー単体でのやり方について紹介します。
基本となるのは、3つです。
- ブラックコーヒーを飲む
- 運動の前に飲む
- 食後30分以内に飲む
以上の点に注意すれば、OKです。
ブラックコーヒーは苦くて苦手という人は、ミルクや砂糖を入れたくなりますが、それではダイエット効果は期待できなくなります。糖分を入れるのがダイエットを邪魔することはわかりやすいことですね。
ミルクを入れると、カフェインが吸収されにくくなりますので、カフェイン効果であるダイエットの働きがなくなります。苦いのは、苦手という方には、後述する緑茶コーヒーかバターコーヒーをおすすめします。
運動の前にカフェインを飲んでおくことで、内臓脂肪を分解しやすくなります。運動は、有酸素運動が良いです。体への負荷が少なく、長時間続ける運動が、有酸素運動です。代表的なのは、ジョギングです。
食後30分以内に飲むことで、コーヒーのクロロゲン酸が血糖値の上昇を抑えてくれる効果があるのです。血糖値の上昇が抑えられれば、インスリンの分泌が減少し、血液中の糖質が脂肪に変化することが少なくなります。
朝のコーヒー効果でダイエット
朝目が覚めて、出勤のための準備をして朝食を取ったら、コーヒーを飲んでおきましょう。
自転車通勤や歩く時間が長めの人は、それ自体が運動になりますので、コーヒーを飲んでおくことで、脂肪燃焼してくれる効果が期待できます。
ただし、起床したばかりで、頭がまだぼんやりしているような状態でコーヒーを飲むのは、やめておいたほうがいいです。この時点で飲んでしまうと、むしろストレスホルモンのコルチゾールが増えてしまう可能性があります。
コルチゾールが増えると、糖分が欲しくなり、ダイエット中の身としては、いいことはありません。
また、電車通勤やマイカー通勤の人でも、朝にコーヒーを飲んでおくと、カフェインによって血行がよくなることから、血流が改善し体温が上がります。体温が上がると、基礎代謝が高まりますので、ダイエット効果が期待できます。
コーヒーダイエットで痩せたという人はバターコーヒーかも
コーヒーダイエットのダイエット効果は、どちらかと言えば、穏やかなものです。
しかし、時にコーヒーダイエットで劇的に痩せたと公表している方の内容を調べると、コーヒーダイエットを実践している場合があります。
バターコーヒーとは、ブラックコーヒーにグラスフェッドバターとMCTオイルを加えて、クリーミーになるまで、しっかりと混ぜ合わせたコーヒーです。こうして出来上がったバターコーヒーを朝食に置き換えることで、一食を抜くダイエットができます。
バターコーヒーは、味が非常にマイルドなので、ブラックコーヒーが苦くて苦手という人でも飲めます。バターコーヒーは、腹持ちが良いので、朝食に置き換えると、一日の摂取カロリーが約3分の2に下げられるという方法です。
緑茶とコーヒーを合わせてダイエット効果
緑茶コーヒーの名前で、商品化されているものまであります。ダイエット外来の工藤ドクターが発案者として、本を書き、商品化されたものです。
やり方は簡単です。コーヒーと緑茶を「1対1」で合わせて飲むだけです。
コーヒーのカフェインとクロロゲン酸の脂肪燃焼効果に、緑茶のカテキンの脂肪燃焼効果がプラスになったような感じです。
より効果を高めるには、毎食後に飲むことです。コーヒー単体で飲むよりも、カフェイン量が軽減されるのに、脂肪燃焼効果は減らないという飲み方です。(緑茶にもカフェインは含まれていますが、およそ3分の1程度)
ブラックコーヒーが苦手な方には、飲みやすい飲み物です。コーヒーと緑茶が、互いのメリットが補完し合うというのみです。
コーヒーのクロロゲン酸は食後血糖値の上昇を抑えるが、カフェインは一時的に血糖値を上げてしまう、ここに緑茶のカテキンが加わると、カテキンの成分が小腸の糖質吸収量を抑えるので、トータルすると、食後血糖値は上がりにくくなるということなのです。
夜コーヒーでダイエットはできるのか
夜にコーヒーを飲むと、リラックス効果などのメリットがあります。ただ、デメリットがあるので、夜のコーヒーには、注意が必要です。
デメリットの一番は、カフェインには覚醒作用があるということです。個人差はありますが、本当に眠れなくなってしまう方もいます。
睡眠がうまく取れないという状態は、ダイエットをしている人にとって、かなり問題ある状態です。睡眠中に分泌される成長ホルモンが、ダイエットには重要な存在だからです。
成長ホルモンは、子供にだけ必要なものではなく、大人にとっても大事なホルモンです。特にダイエットをしている人には、非常に重要です。
成長ホルモンの分泌が減ると新陳代謝が低下し、太りやすくなってしまいます。成長ホルモンが減少する変わりに、食欲増進のホルモンである「グレリン」の分泌が増えるからです。
睡眠不足は、ダイエットしている方には、軽い問題ではありません。ですので、寝る前の時間まで何かを食べているのも良くないです。睡眠中にも消化器官が動くことで、目が覚めてしまうこともダイエットにはマイナスです。
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