コーヒーを飲んで数分後に便意を感じた経験があると思います。
コーヒー成分の何かが作用して、便意を感じているのかもしれません。
便秘に悩む人にとって、朗報になるのでしょうか。
解説します。
コーヒーを飲むと便意をすぐに感じる
コーヒーを飲んですぐに便意を感じることがあります。
なぜなんでしょう。
コーヒーを飲むと便意を感じるのは なぜ?
コーヒー成分が体に影響する作用については、アメリカの数多くの大学の研究室の事例があります。
それらの結果、以前は、体にあまり良い飲み物とされていなかったコーヒーが実は肝臓や癌に対しても有効性があることがわかってきました。
そんな中で、「便意」に関する研究もなされています。
結果的に、影響を及ぼしている成分の特定までは、なされていませんが、コーヒーを飲むとカフェイン以外の成分の作用もあって、腸の運動が活発化することがわかっています。
コーヒーの成分が、腸の収縮を活発化して、胃酸の分泌も促しているということが、明らかになっています。
コーヒーの成分の作用というと、カフェインを連想します。
ただ、研究によると、カフェインレスコーヒーでも同じような結果があり、便意をなぜ感じるようになるのかの原因として、どうもカフェインではなさそうだということがわかってきました。
どうも関係がありそうなのは、ガストリンというホルモンの可能性がありそうです。
コーヒーですぐに便意を感じる人は朝一のコーヒーは
便意を感じるのは、個人差があるものですが、コーヒーを飲んで数分後には、胃の中に入っていき、ともなって腸の動きも活発化していきます。
ですので、朝のコーヒーについて、便意を感じる可能性が高い人は、通勤途中でトイレを探すことにもなってしまいますので、注意したほうが良いです。
朝に、水を飲んでもそうはならないのに、朝にコーヒーだと便意が発生するのは、やはり「胃が動き始める」ことと考えられます。
おまけに、コーヒーは酸性であり、空腹の胃の中にコーヒーが入れば胃酸の分泌が始まり、コーヒーの酸性と重なることで、酸性度がかなり上がることになります。
その結果、胆汁が多く出ることになり、下痢になることがあります。
朝イチのコーヒーで便意を感じてトイレに向かった時に、下痢になっている割合が多くないでしょうか。
コーヒーをカフェインレスに変えても便意は変わらず
アメリカの大学の研究には、カフェインについて研究されたものもあります。
その結果では、カフェインレスのコーヒーでも、同じように、ガストリンというホルモンが分泌される結果になることも判明しています。
このガストリンが、胃酸の分泌を促進し、腸の動きを促進すると言われています。
カフェインだけが原因ではないようです。
ちなみに、砂糖入りのコーヒーを飲んだ場合には、ガストリンは、出なかったと事例があり、実際に便意がないという声もあります。
便秘傾向の人にとって、便秘解消法になるのか?
実は、前述したように、コーヒーを飲むと腸の動きが過発になるという人がいる反面、カフェインの利尿作用とクロロゲン酸が胃腸の働きを抑える働きをすることで、もう一方では便秘傾向になるという人もいます。
しかし、すでに便秘傾向にある方ならば、朝一のコーヒーが腸の動きを活発にしてくれる働きを利用してみるのは、良い方法です。
あくまでも、コーヒーの飲み過ぎとならない程度に、飲むということです。
また、砂糖なしのコーヒーを試してみてください。
便秘が解消する可能性はありそうです。
コーヒーを飲んだ上での作用については、個人差があることを理解しておきましょう。
まとめ
コーヒーを飲むと便意を感じるという人、特に朝一のコーヒーで、通勤途中から便意で困るという人がいます。
ガストリンというホルモンが影響している可能性がわかりました。
ただし、砂糖を入れたコーヒーを飲んだ場合には、ガストリンが出ないので、通勤途中のトイレ探しに困るなんていう人は、ブラック好きでも朝のコーヒーは、砂糖入りにすると良いかもしれません。
また、便秘気味の人が、便秘解消のために飲むなら、砂糖は入れないことです。
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