大人にとってのコーヒーは、リラックス効果や集中力を高めたい時や眠気覚しなど、良い効果がたくさんあります。しかし、体が小さい子供にとっては、大人が感じる何倍もの強さでカフェインが強く影響してしまうのです。
基本的に、体が小さいうちは、カフェインは避けた方が賢明です。
子供がコーヒーを飲むと害のある影響があります
コーヒーの主要な成分には、カフェインとポリフェノール(クロロゲン酸)があります。
カフェインには、覚醒作用・強心作用・皮下脂肪燃焼効果・脳細動脈収縮作用・利尿作用などの作用があります。前述しましたが、これらの作用が、体が小さく、まだ整っていない体の子供にとっては、カフェインの影響は、大人よりも強く作用します。
同じ意味でペットで飼われている犬や猫にとっては、体が小さい分影響が強いので十分な注意が必要です。犬にも猫にも、毒でしかありません。
子供にとっては、カフェインは成長への害があると考えておいた方が良いのです。ですので、基本的に、子供にコーヒーは、飲ませない方が良いです。
コーヒーのカフェインが子供に強い副作用の影響
大人であれば、コーヒーのカフェインは、眠気覚ましや疲労回復・集中力上昇などのメリットがあります。しかし、子供がコーヒーを飲んでしまうと、カフェインが子供の成長への害の影響=副作用があります。
子供は大人とは違い、カフェインを分解する力が未発達です。安易に、コーヒーを飲ませてしまうと、大人が受ける効果以上の作用(子供にとっては害ある影響)が出て、子供の成長の阻害となる可能性が高いです。
コーヒーを飲んでしまった子供には、胃腸が弱くなったり、眠れなくなったり、などの現象が起きてしまう可能性があります。最悪のケースでは、痙攣するなどの、強い影響がある場合が考えられます。
コーヒーは子供が眠れない状態になるかも
子供が、コーヒーのカフェインをとると、眠りを妨げる可能性が大です。子供は、コーヒーを飲むことで、眠れなくなったり、興奮状態になったりします。子供は、コーヒーのカフェインの影響を受けやすく、大人の2倍から3倍の持続時間があります。
万が一、夕方の時間帯に摂取した場合は、夜眠れなくなる可能性があります。これらの事は子供がコーヒーを飲むことで起こるカフェインの影響です。
カフェインは子供に脱水出症状や体力を消耗させる可能性がある
成長過程にある体の、子供はもともと脱水症状を起こしやすいのです。当然、子供も日常の基本的な生活の中で、こまめな水分補給が欠かせません。
しかし、カフェインを多く含んだ飲み物を飲んでしまえば、カフェインの利尿作用が働き、脱水症状へとつながっていく可能性があります。脱水症状起こすと、大人でも大変ですが、子供にとっては体力を消耗させる可能性が高いです。
水分補給をする際の飲み物として、コーヒー以外にも、カフェインが含まれている飲み物が、ありますので注意が必要です。カフェインは、コーヒー以外にも、ココアやコーラにも含まれています。
コーヒーの子供への影響を心配するとき|コーヒー牛乳にもカフェイン
コーヒーのカフェインについて、紹介してまいりましたが、お分かりの通り、コーヒー自体が子供に害を及ぼすのではなく、注意すべきは、カフェインなのです。
カフェインこそが注意すべきものと気づく時、実は、コーヒー以外にカフェインを含んでいる食べ物や飲み物があることに、気づきます。日頃の食べ物・飲み物には、注意が必要です。
カフェインが含まれている飲み物と食べ物と薬
・コーヒー・インスタントコーヒー・ココア・紅茶・ウーロン茶・抹茶・ほうじ茶・コーラ・炭酸飲料・エナジードリンク・栄養ドリンク・青汁
・コーヒー牛乳
・コーヒーゼリー
・チョコレート
・鎮痛薬・感冒薬
実はカフェインが含まれていない飲み物
・麦茶・杜仲茶・黒豆茶・たんぽぽ茶・はと麦茶・ルイボスティー・そば茶・コーン茶
カフェインの子供の成長への影響を考えて含有量を知っておくこと
上記のコーヒー牛乳には、100mlあたり27mgのカフェインが含まれています。(砂糖が多いことも気になりますが)コーヒーゼリーには、100mlあたり40mg含まれています。
また、子供が飲むのかは微妙ですが、エナジードリンク系は、コーヒー以上に含んでいるものもありますので、かなり注意が必要です。
子供に良くない影響を与えるカフェインが、実は、日常の中にたくさんあることに気がついたと思います。合わせて、カフェインの含有量についても、確認をしておいた方がいいです。
目安としては、紅茶には、コーヒーの約半分の量のカフェインが、含まれています。緑茶には、コーヒーの約3分の1のカフェインが、含まれています。
緑茶の中でも、玉露は普通の緑茶の8倍のカフェインが含まれています。コーヒーのエスプレッソにも、多くのカフェインが含まれていることに注意しておいた方がいいです。
またチョコレートのハイカカオタイプには、1パッケージで、コーヒー以上の含有量のものがあります。苦味が強いものほどカフェインの量は多く含んでいます。
子供が食べるのでしたら、ホワイトチョコレートが無難です。
コーヒーを子供が飲むと身長の成長が止まる
子供の頃に、コーヒーを飲むと背が伸びなくなる、言われた記憶はありませんか?
もし、そう言われたとしたら、それはカフェインが直接作用して、身長が伸びなくなるのではありません。子供が、コーヒーを飲んでしまったことで、夜眠れなくなるからです。
成長期のはずの子供が、睡眠がうまく取れなくなると、背が伸びなくなるのです。人は、睡眠を十分に取ることで、成長ホルモンが分泌されるようになっています。
睡眠不足が続くと、肌荒れしたりするのも、成長ホルモンの分泌が十分では無いから起こることです。子供の場合、身長の成長にも影響する可能性があるのです。
コーヒーの子供への影響|子供はいつからなら大丈夫か?!
身体が大人になってくれば、カフェインを分解する力も強くなるので飲ませても、カフェインの影響は少し弱まった感じがします。
体の大きさが、大人と変わらないサイズに成長していれば、子供でも成長への害の影響は少なくなるでしょう。
コーヒーのカフェインの覚醒作用はありますが、中学生以上になると段々と夜起きている時間が増えてくる事もあり、コーヒーを飲んだとしても、夜眠れなくなると言う事は起きにくくなっていきます。
それは、日本人が元来カフェインの影響を受けにくい耐性があるということもあります。
コーヒーの子供への影響|カフェイン分解には50㎏以上の体重が目安
コーヒーのカフェインの影響は、個人差はあります。
個人差がありますので、大まかの目安としては、50㎏の体重があれば100㎎程度までのカフェイン摂取であれば、子供の頃ほどの強い影響はないと、考えられます。
体重は50キロ以上の体格になってくれば、子供であったとしても、成長への害の影響は少ないと思われます。
体重が50キロ以下の場合であれば、ミルクを多めに摂るカフェオレにすれば多少なりとも緩和ができると思います。
いつからなら、コーヒーを飲ませてもいいかと考える時、ついつい年齢で考えてしまいますが、体重とのバランスで目安を考えると良いです。年齢の目安は、12歳以上で、体重は50キロ以上になれば、子供であっても、カフェインの成長への害の影響は、少なくなるでしょう。
子供に飲ませる場合
普通は子供がコーヒーを飲んだら、苦さからそれ以上飲まなくなる事が多いです。
それでも子供が大人の飲み物に興味津々で飲みたがっていたり、意外と飲めてしまったりする事があります。
その場合は、ミルクたっぷりのコーヒーにしてあげましょう。
医者によっては、コーヒーを飲んでいい年齢は関係ないという意見もありますが、大量摂取や日常生活でなければ、という補足付きです。
覚醒作用があるので、「夜には飲ませない」「水分補給を多くさせる」「ノンカフェインコーヒーにする」「ミルクを多めにする」「薄めのコーヒーにする」など工夫をしましょう。
カフェインレスかデカフェのコーヒーなら子供でも安心なのか
デカフェやカフェインレスという表示は、もともとカフェインを含んでいる飲み物などからカフェインだけを取り除いた飲み物のことをいいます。
つまり、麦茶などのように全くカフェインを含んでいない飲料とは、別のものです。デカフェにしてもカフェインレスにしても、カフェイン量はわずかながらに含まれています。
デカフェについての明確な基準は日本のルールにはなく、カフェインレスと同等のものと考えられます。つまりカフェインが90%以上除去されている飲み物と言うことです。
逆に言えば、カフェインの含有量は10%未満であると言うことです。EUでは、デカフェについて基準が決められています。EUのルールでは、デカフェの表示はコーヒー豆なら0.2%以下、インスタントコーヒーなら0.3%以下でなければ、デカフェと言う名称を使えません。
ノンカフェインコーヒーなら子供でも
デカフェのコーヒーを子供に与えるときには、わずかではあるがカフェインが含まれていることを意識してあげてください。
何度も繰り返し飲むようであれば、当然カフェインの影響が出てきます。
安心していいのは、ノンカフェインです。ノンカフェインは、そもそもカフェインを含んでいない飲み物です。
まとめ
子供にコーヒーを飲ませて良いのは、12歳くらいを目安として、体重50㎏以上になってからに、するのが良いです。
50㎏以下の人は、カフェイン摂取量が100㎎以下になるように、コーヒーなら150ml程度の量に、しておくのが良いです。
子供は大人と違い、カフェインを分解する力が未発達なので、カフェインの子供への成長への害の影響の方が危険となります。
どうしても、子供が飲みたがり、飲ませる場合は、カフェイン量を減らす工夫が必要です。
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