カフェインレスコーヒーにはデメリットもある

カフェインレス コーヒー

コーヒーに限らず、チョコレートやコーラ、などカフェインを含んでいる食品は意外に多いです。

カフェインの取り過ぎに注意している人はカフェインレスコーヒーを愛用しているかもしれません。

しかしカフェインレスコーヒーにも実はデメリットがあります。デメリットも理解した上でカフェインレスコーヒーを愛用しないと後悔することになるかもしれません。

掘り下げて解説します。

目次

カフェインレスコーヒーとは|メリットがたくさんある

カフェインレスコーヒーから、一般のコーヒーから、カフェインを90%以上除去したものです。

カフェインレスコーヒーに含まれるカフェイン量は

カフェインレスコーヒーに含まれるカフェイン量は、ゼロではありません。

1杯のレギュラーコーヒー(150mlとして)には、約60mgのカフェインが含まれています。

カフェインレスでは、90%以上除去されていますので、3〜5mg位のカフェインは含まれていると考えられます。

カフェインレスコーヒーの健康メリットは

カフェインが微量しか含まれていないカフェインレスコーヒーにはメリットがあります。

カフェインレスコーヒーから得られる健康メリットは、まずはカフェインの過剰摂取によるリスクがなくなります。頭痛や吐き気、不眠・利尿作用や脱水症状などの可能性が大きく減少します。

またカフェインリスクは減少しますが、カフェインレスコーヒーには、コーヒーの主成分のポリフェノールは、含まれたままですので、ポリフェノール(クロロゲン酸)の良い効果はそのまま得られます。

ポリフェノールには、抗酸化作用がありますので、アンチエイジングやガンのリスクを抑える効果や血糖値の上昇を抑えてくれるメリットがあります。

カフェインレスコーヒーのデメリット

カフェインレスコーヒー (1)

カフェインレスコーヒーを飲む上でのデメリットは大きく分けると3つあります。

カフェインレスコーヒーのデメリット

1)カフェインリスクが減少することでコーヒー飲みすぎによる他成分のリスク

2)カフェインレスコーヒー製法上のリスク

3)カフェインのメリットが受けられないというデメリット

カフェインレスコーヒーには、確かにカフェイン取り過ぎのリスクが減少するというメリットはありますが、その気になって飲み過ぎてしまうと、他の成分取り過ぎのリスクが生まれます。

またカフェインレスコーヒーの製法じたいにあるりすくもあるのです。そして、そもそもコーヒーを飲む理由にはカフェイン効果があります。覚醒作用や疲労感の軽減などのカフェイン効果が得られないなら、カフェインレスコーヒーを飲んでも仕方がないという人もいるかもしれません。

カフェインレスでも飲み過ぎればデメリット

カフェインが減少していることで安心して飲み過ぎてしまうかもしれません。カフェイン以外の成分を多量に摂取すれば、それはやはりリスクとなります。

カフェインレスコーヒーのデメリット|飲み過ぎればシュウ酸は増える

シュウ酸は、尿路結石の原因になる可能性があるとされる物質です。シュウ酸を含んだ食品は、野菜等の方がたくさん含んでいます。しかしわずかながらコーヒーにも含まれています。

カフェインレスコーヒーだからと安心して、飲み過ぎてしまえば、シュウ酸の摂取量は増えてしまうことになります。

ですので、カフェインが減少したことで、ついついコーヒーを飲み過ぎると、結石のリスクは高まることになります。

対策としては、ブラックコーヒーを飲む場合は、食後にすること、そして空腹時に飲む場合はミルク入りにすることです。シュウ酸はミルクのカルシウムと結合するため、消化管から吸収されるリスクを防ぐことができます。

カフェインレスコーヒーのデメリット|タンニン

タンニンとは、コーヒーの渋みのもとであり、ポリフェノールの一種です。ワインにも含まれています。

貧血傾向のある人は、注意したほうがいい成分です。タンニンは、鉄分の吸収を邪魔してしまいます。

そしてカフェインレスコーヒーにもタンニンは含まれています。飲み過ぎれば、やはりリスクはあります。適量を飲んでいる場合は、ポリフェノールとしての良い効果が健康に作用します。

タンニンはポリフェノールですので、抗酸化作用を持っているので、生活習慣病の予防効果があるとされます。また肌を引き締める効果があり、化粧品にも配合されています。

カフェインレスコーヒーのデメリット|ゼロカフェインではない

妊娠中や授乳中には、カフェインレスコーヒーがおすすめといわれます。しかし、あくまでも同じだけの分量を摂取した場合です。カフェインレスにはカフェインが入ってないと誤認して、気を許してのみすぎてしまえば、カフェインの摂取量は蓄積されてしまいます。

カフェインの影響は、体重に対しての摂取量が重要ポイントです。諸外国でもカフェインの摂取量の目安は、大人の場合で1日400mgとしています。妊娠中は200mgという指標もあります。

しかし現実には、大人でも体格差があります。体が大きい人への影響と小柄な人への影響は違います。

10歳以下の子供や、赤ちゃんや胎児となれば、ますます体が小さいですので、影響の可能性を考えれば、妊娠中でも極力控えた方がいいです。

どうしてもコーヒーを飲みたいと感じる妊婦さんは、カフェインレスよりもゼロカフェインのたんぽぽコーヒーやチコリコーヒーなどのノンカフェインコーヒーがおすすめです。

カフェインはゼロですが、ポリフェノールが入っているので、抗酸化作用があります。

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カフェインレスコーヒーのデメリット|製法上のリスク

実はカフェインレスコーヒーの安全性を考える必要があるのは、カフェインレスコーヒーの作り方が関係しています。

コーヒーからカフェインを除去する方法は、現在主流なものが3つあります。有機溶媒抽出法・水抽出法・超臨界二酸化炭素抽出法です。

この中の有機溶媒を使ってカフェインを抽出する方法に問題点があります。この有機溶媒は、ジクロロメタンという物質です。肌に触れると肌荒れを起こす薬品です。発がん性の可能性が認められています。

日本国内では、この溶媒を使った抽出法は禁止されています。しかしコストが安いため、海外はまだ使用されているところがあるようです。

海外でコーヒーを飲む時や海外製品を注文する時には、抽出方法が明確でない限り、カフェインレスはやめておいた方が良さそうです。

コストが高くなりますが、超臨界二酸化炭素抽出法で、作られたカフェインレスコーヒーが、最も安全で美味しく飲めます。(スタバで、2017年から利用されている)

一般的に、使用されているのは、水抽出法です。

タリーズコーヒーなどは、水抽出法によって、カフェインレスコーヒーを作っています。

カフェインレスコーヒーのデメリット|カフェイン効果がないコーヒー

厳密に言えば、カフェインはコーヒー以外にも飲み物や食品に含まれています。カフェインレスコーヒーに変えるだけで、ノンカフェイン生活になるわけではありません。チョコレートやお茶、それにエナジードリンクなども摂取しないようにする必要があります。

ただしカフェインレスの生活になった場合、続けることの大変さとカフェインの健康効果が得られなくなることを覚えておきましょう。

1.覚醒作用や集中力をたかめるきっかけがなくなる

2.ガンや肝臓に関する病気リスクが高まる可能性がある

3.飲める飲料・食べ物がカフェインのないものに限定される

4.カフェインレスコーヒーの料金は高い可能性がある

5.地域によっては扱っているお店がないかもしれない

6.飲める薬が限定される(感冒薬・鎮痛剤にはカフェインが含まれている)

まとめ

カフェインレスコーヒーは確かにカフェインを減らせることにはメリットがあります。しかし気になるデメリットもあります。

海外でカフェインレスを飲む場合や海外製品を注文する場合は、製法に注意が必要です。

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