コーヒーは一日に何杯までオーバーにならないか、もちろんカフェインオーバーのことです。
先に伝えておきます。適量とか摂取量オーバーなどというのものは、個人差があります。
また、外国人と日本人では、身長や体格差がありますし、日本人同士であっても体格差があります。
ですので、当記事で紹介する数値データは、国が決めている一つの目安です。
以前から、コーヒーは体に悪いとされていましたが、最近ではさまざまな研究により、コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールを中心に、体にいいとされる研究結果が発表されるようになりました。
しかし、例えばカフェイン一つを見ても、前述のように、一方では体に良いという研究報告もあり、また一方では、飲み過ぎによる有害性や中毒性について、注意が発信されていますので、バランスに注目する必要がありそうです。
ちょうどよければ、薬のように効果が期待できますが、当然飲みすぎれば、体調不調になってしまいます。
コーヒーは一日何杯までなら摂取量オーバーにならない?一日の目安は?
コーヒーは適量ならば、体にとって、良い効果効能があることが分かっています。
しかし、飲み過ぎれば、当然体に害をおよぼします。
適量のコーヒーは、コーヒーを飲まない人よりもいくつもの病気リスクから守ってくれるのですから、一日の有効な摂取量を知っておきたいものです。
コーヒーが1日3杯と言われる理由は
日本では、カフェインについて、厚生労働省のデータをみても、具体的な数値を示されていません。
しかし、WHO(世界保健機関)では、妊婦に対し、胎児への影響を考慮して、1日3〜4杯までにするよう呼びかけています。
英国食品基準庁(FSA)では、妊婦に対して、一日200mgまでに、するよう求めています。
カナダ保健省(HC)では、健康な成人は最大400mgまで、妊婦や授乳中の方には、最大300mg/日までに、さらに子供に対しては、4〜6歳の子供には最大45mg/日、7〜9歳の子供には62.5mg/日、10〜12歳の子供には最大85mg/日としています。13歳以上については、2.5mg/kg体重あたりのカフェインを摂取しないように、告知しているアナウンスしている。
EU(欧州連合)の食品安全機関(EFSA)では、成人は1日400mg未満として、1回あたりを200mgを超えないようにと公表されています。また、子供の場合、体重との目安では、3mg/kg体重/日という一日あたりの指標を示しています。
以上から、大人は概ね一日400mg、妊婦や授乳中の場合はその半分程度が一日あたりの目安となりそうです。
コーヒーを一日一杯でカフェインは90mg
コーヒー1杯を150ml(1杯120〜150ml)とすると、レギュラーコーヒー1杯で、約90mgのカフェインが含まれていると考えられていますので、400mgを上限と考えると、3〜4杯が目安になります。
では、マグカップサイズではどうでしょう。
マグカップのサイズもまた、さまざまにあります。
下は200mlから、上は300mlを超えるものもあります。
小さめのマグカップでサイズを200mlと仮定しますと、1杯あたりのカフェインは120mgとなります。
すると、一日3杯のコーヒーを飲むと、カフェインは合計で360mgとなり、指標とされている400mgを下回ります。
コーヒーが1日3杯と言われる理由は、このあたりにありそうです。
コーヒーの一日の適量は何mlが目安|最大666ml
カフェインに対する各国のカフェイン量の指標は、健康な成人の指標は400mgと考えて良さそうです。
一般的なドリップコーヒーのカフェイン量は、100mlあたりで、約60mgとされます。
一日の適量の上限を400mgと考えると、換算すると、コーヒー666mlと相当します。
130ml程度のごく普通のコーヒーカップなら、5杯で650mlです。これが上限の目安ですね。
つまり、500mlのペットボトルコーヒーを飲んだとすれば、適量を考えると、残り1〜2杯のコーヒーまでであれば、OKの範囲内です。
但し、あくまでも平均的な目安です。実際には、同じ日本人あり、体格差があまりないような人でも、一方が毎日のように10杯程度のコーヒーを飲む人でも、何の問題も無い人もいますし、昼間に飲んだ1杯のコーヒーが影響して、夜になっても寝付けないという人も実際にいるのです。
コーヒーを1日3杯程度飲むことで得られる健康効果
コーヒーの健康効果は、今やかなり有名なものとなりました。
コーヒーといえばカフェインというイメージですが、同じ以上に重要なのが、コーヒーポリフェノールです。クロロゲン酸ですね。ポロフェノールには、抗酸化作用がありますので、活性酸素を抑える働きをしてくれます。つまりシワやシミ・たるみなどですね。
また最近ではダイエット効果についても期待されるようになりました。交感神経が働き、死亡代謝が進む可能性が期待できます。
また、ポリフェノールによって、認知機能が改善したという結果もあります。
もちろん、コーヒーの香りを嗅ぐとリラックスしたリラックスした感じになり、実際α波が増加することもわかっています。
毎日一日あたり3杯程度の適量を飲んでいきますと、個人差はあるものの、これらのような効果ができるのです。
コーヒーを一日一リットル飲んだらどうなる?900ml位なら多くの人が飲んでるかも
世の中には、コーヒー好きの方もかなり多くいます。
一日に、1リットル以上のコーヒーを飲む人もいるようです。しかし、その様な過剰摂取状態を続けていると、どうなるのでしょう。
1リットルのコーヒーというと、カフェイン量は、600mg程になります。諸外国の指標からしても、一日600mgのカフェインをとり続けるのは、過剰摂取状態です。
その後に考えられるのは、健康被害や中毒です。カフェイン中毒は、最悪の場合、死に至る場合もあります。健康被害の段階でも、めまい・心拍数の増加・興奮・不安・不眠症・下痢・吐き気を起こします。
カフェインの適量については個人差があります。
一日に1リットルというと、かなり多い印象がありますが、900mlだと、コーヒーカップ1杯を150mlとすると、6杯分です。毎食時ごろにコーヒーを飲み、そのほかの合間時間でもコーヒーブレイクなどと称してコーヒーを飲む人なら、1日に900mlくらいのコーヒーはすでに飲んでいる可能性があります。
900mlのコーヒーだと、カフェインは540mgほどになります。各国のカフェインの目安として推奨されている数値からすると、オーバーしていますが、肝臓や腎臓、心臓への効能効果からすると1日5杯ほどのコーヒーが推奨されています。1日に900mlのコーヒーが、体に体に害を及ぼすとは一概にいうことはできません。個人差があります。
実際に、毎日10杯のコーヒーを飲んでいて、元気な方もいるからです。
まとめ
コーヒーを飲む量について、1日に何杯まで良いのか、何mlまでなら良いのか、カフェインは何mgになるのか、等について解説しました。
一般的な目安はご理解いただけたものと思います。
ただし、2019年の英国ガーディアンに掲載された記事では、イギリス心臓血管学会で、1日25杯飲んでも動脈硬化は起きないとし、これまで定説であったコーヒーは動脈を降下させ心臓発作や脳卒中の可能性を高めるという説を覆してしまいました。
あくまで、一定期間の研究結果と思われるものの、動脈硬化については、むしろ1杯未満のチームよりも3杯以上飲む方が動脈硬化が起こりにくいとしています。
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