焙煎後のコーヒーは、空気、温度、湿度、光などの条件によって風味や香りがどんどん劣化し、コーヒーの保存期間が短くなっていきます。
コーヒーの劣化の諸条件を適切に管理して保存することで、コーヒーをおいしく飲める保存場所(冷凍庫か冷蔵庫)と保存期間を延ばすことができます。
こちらの記事を読んでくださいますと、「コーヒー粉を長持ちさせる保存方法(冷凍、保存場所と保存期間・保存容器)」についてご理解いただけます。
それでは、解説いたします。
コーヒー粉の保存方法を工夫|酸化を防ぐ
まず、コーヒー豆粉をできるだけ空気に触れさせないこと。
空気中の酸素にできるだけ接触させない環境を作ることで、コーヒー豆の酸化を抑えます。
次に、温度と湿度の管理です。
焙煎後のコーヒー豆の水分量は3%程度と言われており、水分を非常に吸収しやすい状態にあるといえます。そのため、湿度の管理には注意が必要です。温度はできるだけ低く保ち、水分との接触をさけるようにしましょう。
また、コーヒー豆粉は光が当たることでも油脂の酸化が起こります。さらに、直射日光が当たると温度も上昇してしまうので、できるだけ光の当たらない環境に保存するようにしましょう。この環境を整えてくれるのが、冷蔵庫の中での保管です。
コーヒー豆の粉の保存は冷凍庫がベスト!保存期間は2週間が目安
コーヒー豆粉の保存は常温よりも冷凍保存
コーヒー粉は、できるだけ低温で保存した方が、コーヒー粉の劣化を抑え保存期間を長くすることができます。
そのため、コーヒー粉は、「冷凍保存」の方が、保存期間を長くすることができます。
しかし、冷凍保存したコーヒー豆には、保存期間を長くできるメリットと引き換えに、コーヒーを飲むときの注意点やデメリットもあります。
冷凍保存したコーヒー豆を使うときの注意点
冷凍保存しておいたコーヒー豆を使うときには、少し注意点があります。
まず、コーヒー粉を冷凍した状態のまま抽出をすると、コーヒー粉が低温で抽出されてしまう可能性があります。コーヒー粉の低温での抽出は、味や香りの減少に影響してしまう可能性があります。
冷凍保存した状態から、そのままコーヒー粉を使用するときは、いつもより少し高めの温度で抽出するか、冷凍から常温にもどしてから使用する方法がありますが、お湯の温度はそもそも珈琲の味に大きく影響します。ですので、おすすめするのは、解凍してからお湯を注ぐ方法です。
また、何度もコーヒー粉を冷凍庫から出し入れすると、その間に、使用しなかった残りのコーヒー豆が結露する可能性があります。結露によって、コーヒー豆が劣化してしまうことも考えられます。本来は、コーヒー粉の場合なら、豆の状態よりも劣化のスピードは早いので、早く飲み切るのが、美味しく飲む方法です。
その上で、少し長めの時間保存しなければならないとしたら、おすすめするのは、冷凍保存の際に、コーヒー豆を使用する量ごとに、小分けにしておく方法です。
小分けにした冷凍保存も、保存期間を保てる方法です。個人的には、一番良い保存方法が、この方法です。小分けの冷凍保存で、保存期間を保つ方法です。
コーヒー豆粉の保存期間はどれくらい?
コーヒー豆が「豆」の状態か「粉」の状態であるかによっても、コーヒーの酸化の早さは違います。つまり保存期間が早まるのです。
コーヒーの酸化の速さは、空気に触れるコーヒー豆と粉の表面積の違いによるものです。コーヒー粉の方が、空気に触れる表面積が大きくなります。コーヒーは、豆の状態の方が酸化しにくいので、保存期間を保てます。
コーヒーが粉の状態であれば、表面積が大きくなると、酸素に触れて酸化しやすくなり、保存期間が短くなります。また、コーヒー粉の状態では、表面積が多いことで、空気中の水分も吸いやすくなるため劣化を早め、保存期間は短くなります。
このことから、可能であればコーヒーは豆の状態で保存して、コーヒーを淹れる直前に粉にするのが、美味しいコーヒーを飲む秘訣になります。
単純に、コーヒー粉の保存期間だけで考えると、冷凍保存のほうが劣化は防げます。しかし、使用方法によっては劣化を早めたり、保存期間が短くなります。2週間以上保存するような場合は「冷凍保存」、2週間以内で飲み切るような場合は「冷蔵または常温」で管理できる場所で保存する、など使い分けるとよいです。
まとめ
コーヒーの保存期間を長く保つためには、「豆の状態で遮光性のある密閉容器にいれて冷凍庫で保存」するのが、ベストです。
しかし、毎日かそれに近いくらいに、コーヒーを飲む方なら、「冷蔵」で良いですね。あるいは、個人的には、小分けにして冷凍する方法がベストと思います。冷凍保存のこの方法ですと、保存期間も長く保てるので、個人的なベストな保存方法です。
おいしくコーヒーを飲むためにも、ご自分のコーヒーを飲む量と、頻度によって、保存方法を選ぶと良いです。自分のスタイルに合わせて、冷凍保存にするか冷蔵保存にするかを選択する。保存方法によって、保存期間も変わります。
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