コーヒーは、多くの人々にとって欠かせない飲み物の一つです。
しかし、美味しいコーヒーを作るためには、その入れ方にもこだわりが必要です。中でも、ドリップコーヒーは手軽に本格的な味わいを楽しめるため、多くの人々から愛されています。
そこで、この記事では、ドリップコーヒーの入れ方について詳しく解説します。初心者の方でもわかりやすいよう、基本的な豆の選び方や粉の挽き方、水の質や温度、そしてドリップコーヒーの入れ方まで、順を追って説明していきます。
本格的なコーヒーを手軽に楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドリップコーヒーの入れ方の基本|本格コーヒーを楽しむ方法
バリスタの方やコーヒーの有名店の声を、調べていくと、コーヒーの入れ方はまさに沼の中をさまようような感じになっていくかもしれません。それぞれのプロの方々なのに、言うことが微妙に違うからです。
そして、気づくと思います。バリスタにしても、コーヒーの名店の店主にしろ、「自分の場合は、このやり方」と言う言い方をします。つまり、美味しいコーヒーとは、自分にとってのコーヒーの味であり、主観ということです。
ですので、美味しい入れ方の結論は、何度も調整していれてみて、自分の好みの味を見つけるのが大事と思います。
当記事では、「ドリップコーヒーの入れ方の基本」について解説してまいります。
自分が美味しいと感じる味を見つけるのは、その次のステップで研究を重ねることになります。
研究は続きます。豆の選び方・器具の選び方・コーヒーの挽き方・焙煎度合い・ドリップする水の温度や蒸らしの時間やドリップする時間など、それぞれの要素を試しながら研究を重ねるのです。柔軟性を持って、研究すると、面白さ・楽しさがずっと続く気がします。
まず、コーヒーのハンドドリップを始めるにあたって、まず必要な器具を揃えましょう。
ハンドドリップで入れるために、必要な器具は、以下の通りです。
・抽出器具(サーバーかカップ、ドリッパー)
・コーヒー豆
・フィルター(ペーパーやステンレス製、ネル(布)製のものまで、あります)
・ケトルでも良いですが、ドリップポットがお薦め
・ミル(コーヒー豆をご自分で挽きたい方のみですが、楽しいですよ)
ドリップコーヒーを入れるポイント
ドリップコーヒーの入れ方の基本には、おさえておきたいポイントがあります。
それは以下の4つです。
1)ドリップコーヒーに最適なコーヒー豆を選ぶ
2)ドリップコーヒーに最適な豆の挽き方
3)ドリップコーヒーに最適な水の質と温度
4)ドリップコーヒーの入れ方の基本的な手順
この4つのポイントをおさえて、出来上がったコーヒーの味の違いを感じながら研究を重ねると、自分の好みの味が見つけられるようになります。
ドリップコーヒーに最適なコーヒー豆を選ぶ
ドリップコーヒーには、適したコーヒー豆があります。一般的には、豆の鮮度や焙煎の程度が味わいに大きな影響を与えるため、以下のような点に注意して豆を選ぶことが大切です。
コーヒー豆の鮮度にこだわる
コーヒー豆は、鮮度が命です。鮮度の良い豆を選ぶことで、香りや風味が豊かになり、コーヒーの味わいが格段に向上します。一般的には、焙煎後1週間程度が最も美味しく飲める時期とされています。そのため、豆のパッケージに焙煎日が記載されているかどうかを確認し、できるだけ新しい豆を選ぶようにしましょう。
量り売りなどで購入する場合、何日前の焙煎か聞いてみると良いです。焙煎したてのコーヒーは意外に美味しくありません。ガスが溜まっているからです。4日目以降が最適です。コーヒー豆の鮮度がベストな状態は焙煎後2週間以内です。劣化のスピードが早いので注意してください。
コーヒー豆の焙煎度合い
コーヒー豆は、焙煎の程度によって味わいが大きく異なります。一般的には、浅焙煎の豆は酸味が強く、香りがフルーティーな味わいが特徴です。一方、深煎りの豆は苦味が強く、ローストした風味が感じられます。
ドリップコーヒーには、中程度の焙煎の豆が適しているとされています。中程度の焙煎の豆は、酸味や苦味が程よく調和した、バランスの良い味わいが得られます。
コーヒー豆の産地を選ぶ
コーヒーの産地によって、味わいに違いがあることも覚えておきましょう。代表的なコーヒー産地としては、中南米、アフリカ、アジアなどがあります。中南米のコーヒー豆は、比較的穏やかな味わいで、酸味や苦味が抑えられています。
一方、アフリカのコーヒー豆は、フルーティーな味わいが特徴的で、酸味が強く感じられます。アジアのコーヒー豆は、甘味や苦味が強く、スパイシーな香りが感じられることが多いです。好みに合わせて、自分の好きな産地のコーヒー豆を選んでみるのも良いでしょう。
コーヒー豆の保存
ドリップコーヒーで美味しく飲むには、豆の保存にもこだわるべきです。前述のとおり、コーヒー豆は鮮度が重要でかつ賞味期限は短いからです。コーヒー豆は湿気や光に弱いです。密閉容器に入れて冷凍庫に保存するのがおすすめです。冷蔵と常温では同じように劣化します。劣化を遅らせるには冷凍がおすすめです。さらに、粉よりも豆の状態のほうが保存が日持ちします。つまり、すでに挽いてある粉の状態で真空パックでないコーヒー豆は、賞味期限を超えている可能性が高いです。
ドリップコーヒーの入れ方に最適な豆の挽き具合
コーヒー豆の挽き方は、抽出時間に大きな影響を与えるため、コーヒーの入れ方に適切な挽き方をすることが重要です。
ドリップコーヒーなら細かすぎず粗すぎない中挽きがベスト
ドリップコーヒーに最適な挽き方は、細かすぎず、粗すぎない中挽きがおすすめです。
細かすぎると、豆の表面積が増えて抽出時間が長くなり、コーヒーが苦くなってしまいます。粗すぎると、抽出時間が短くなり、風味が薄くなってしまいます。ただし、基準となるのは自分好みです。ハンドミルで都度コーヒー豆を挽く場合は、何度も挽目を試してみると良いです。
もし、フィルターをフィルターを、ネルや金属フィルターを選ぶのでしたら、ペーパーフィルターよりも目が荒いですから、中挽きでは、コーヒーの細かい微細な粒子がカップに出てしまう可能性があります。中粗挽きくらいの方がいいかもしれません。
ただ、これも好みの味に通じる部分です。
また微細なコーヒーの粒子が、カップに出てくると、雑味を感じる可能性があります。ペーパーフィルターの方が、クリアな味になります。
ただ、コーヒーは国によっては、フィルターを使わず、直接豆を入れて、お湯を注いで、上澄みを飲むという飲み方の国もいくつかあります。結局は、好みということになります。
ペーパーフィルターであれば、細挽きの豆を使っても、クリアなコーヒーをドリップできますが、味はどんどん苦味が増します。苦味が好きな方は、中細挽きでも良いかもしれません。自分でコーヒー豆をミルで挽く方が、香りが立ちますので、お勧めしますが、細挽きすぎないようにご注意ください。
コーヒー豆を挽くタイミングはできるだけ直前に
豆を挽く際は、挽くタイミングも重要です。コーヒー豆は、空気に触れると酸化して風味が落ちてしまうため、挽くタイミングは、できるだけドリップする直前に行うようにしましょう。
また、一度に大量に挽いた豆を保存するよりも、必要な分だけを挽くようにすると、鮮度を保てます。
ドリップコーヒーに最適な水の質と温度
ドリップコーヒーにおいて、水の質と温度も重要な要素となります。適切な水の質と温度を保つことで、より美味しいコーヒーを入れることができます。
水の質にこだわる
水の質は、コーヒーの味わいに大きく影響を与えます。コーヒーに含まれる成分は、水に溶け出していくため、水の品質によってコーヒーの味わいが変わるのです。水の硬度が高いと、コーヒーの風味が損なわれるため、軟水を使うことが推奨されます。ただし、完全に軟水でなければいけないわけではありません。一般的な浄水器や、市販の水素水などでも問題ありません。
硬水は、カルシウムやミネラル分を含む為、それがコーヒーの味を邪魔してしまうのです。よって、匂いや味のない水を選びましょう。WHOでは、硬度が120mg/lであれば、「軟水」としています。
実際に飲むとわかりますが、硬度50〜60mg/lを超えると、硬く感じるように思います。大手のスーパーへ行くと、水のコーナーには、たくさんの種類の水が並んでいます。成分表示のところに、硬度が表記されていますので、お勧めは、50mg/l未満の水を選ぶと良いです。
ドリップする水の温度は特に重要
コーヒーの味に大きく影響するのがドリップする水の温度です。言ってしまえば、つまるところは個人の好みとなります。あくまでも一般的には、90度から95度とする声が多い傾向がありました。しかし最近では、80度や85度が最適だとする人も増えています。
ドリップして引き出したい味によって、水の温度が決まると考えると良いです。水の温度が高くなると、苦味・渋みが強くなります。苦い味が好みの方は、90度から95度ほどが良いです。逆に、コーヒーの味に甘味や酸味を好みとする方は、80度から85度にしてみると良いです。
何度も試してみると良いです。コーヒー豆の種類や挽き具合とも複合的に関係する要素です。
コーヒー1杯の水の量
カップの大きさで、1杯の量が実は結構違います。いつもカップ1杯に入れるコーヒーの量を、測ってみてください。
いつもの量を、水を代わりに入れてみて、その後で計量カップで測るとわかりますね。ドリッパーから、サーバーを使わずにカップに直接落とす方もいると思います。
目安となるコーヒーの量を、固定することです。豆の量がいつもと変わらないのに、コーヒーが多ければ、当然味は薄くなります。
ドリップコーヒーの入れ方の基本ステップ|蒸らしと抽出の時間
ステップに沿って、入れ方を説明していきますね。
ステップ1|ドリッパーにコーヒーフィルターをセットする
フィルターの貼り合わせの部分を交互にに折ります。
そうすることでフィルターが安定します。
豆を入れる前に、お湯だけかけて、フィルターの匂いを流します。
次にフィルターにコーヒー豆を入れ平らにします。
ステップ2|お湯を注ぎ、コーヒー豆を蒸らす
お湯は、コーヒーの粉の中心から「の」の字を書く感じで、全体がひたるくらいのお湯を注ぎます。直後に全ての粉にお湯が行き届くように、スプーンで混ぜる(お店でやってるところもあり)か、ドリッパーごと軽く揺すってあげるのもありです。
【20〜60秒】蒸らします。ここ、大事です。筆者は、60秒にしています。
蒸らし時間で味が変わります。
ステップ3|コーヒーを抽出する
蒸らしたあと、中央に円をかくようにお湯を注ぎます。
ドリッパーからコーヒーが落ちていくのと同じくらいの感じで、お湯を注いでいきます。
一気にお湯を注がないように気をつけましょう。
蒸らして膨らんだ高さをキープすることがポイントです。
ステップ4|最後に、ドリッパーにお湯が残ったまま外します。
最後までお湯を落としてしまうと雑味まで抽出してしまいます。
入れ方のコツで、注意すべきは、慣れるまで時間を測ることです。感覚で入れていると、微妙に、毎回味が変わってしまいます。
時間とは、お湯を注ぐ時間と蒸らす時間です。特に、蒸らしの後で、早めにお湯を注ぐか、ゆっくりと注ぐかで、味がまるで変わってしまいます。長くした方が、甘味やこく味を感じやすくなります。
やりすぎると雑味も出てきます。逆に、短いと酸味が強く出たりします。
まとめ
コーヒーを入れるために必要な器具、大切なポイント4つ、ハンドドリップでの入れ方について説明してきました。
一度美味しいコーヒーの入れ方をマスターしてしまえば、今後のコーヒーライフがより豊かなものになるでしょう。
ぜひ参考に、ご自宅でのコーヒーライフを楽しんでくださいね。
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