コーヒーが好きな人はたくさんいます。
腎臓を気にしてる人にとって、コーヒーの負担の影響は気になりますよね。
コーヒーと腎臓の関係を調べると、良いとか悪いとかいろいろ書いています。
それは腎臓の状態によって、コーヒーが悪い場合もあるからです。
今回は、コーヒーが腎臓にどう影響を与えるのか?
腎臓の状態で変わるコーヒーの作用をまとめました。
腎臓にコーヒーは悪い?不調時以外は良い影響の方が大きい
コーヒーに含まれている成分が、腎臓にどう作用するのか?
それを知るために、まずは腎臓の働きを知る必要があります。
腎臓の機能をコーヒーの利尿作用がサポートする
腎臓は身体のフィルターのような存在です。
口にしたもので、水溶性のものをろ過して、必要なものと不要なもに分けます。
必要なものは血液に、不要なものは尿として排出します。
腎臓が病気になる時は、このフィルターが目づまりを起こして、不要なものが体内に溜まるのです。
老廃物や毒素をはき出せずに、溜めこめば、そりゃ病気にもなりますよね、
そこで、コーヒーの力というのは利尿作用です。
利尿作用によって、体内の老廃物や毒素排出が腎臓を助けるのです。
※ただし、この作用が効くのは腎臓が健康な時です。
コーヒーは腎臓の負担を減らす(腎臓が健康な時)
コーヒーの利尿作用は、腎臓で仕分けされた不要物を洗い流す手助けになります。
腎臓の機能が低下している時は、クレアチニンや尿酸値が高くなります。
腎臓のデトックス機能が低下して、排出できずに溜まってしまうからです。
そうなる前なら、コーヒーはこれらを掃き出してくれます。
腎臓とコーヒーのカフェインとカリウム
利尿作用はコーヒーに含まれるカフェインとカリウムにあります。
でも、腎臓機能が落ちている時に、カリウムの摂取はひかえるよう言われますよね?
腎臓が健康なら、カリウムはむしろとった方がいいんです。
また、慢性腎臓病患者の死亡率とカフェインの関係については、アメリカの観察論文があり、カフェインの摂取量が少ない(一日平均28.2mg未満=コーヒーに換算すると、コーヒー50ml未満)場合が、最も死亡率が低い、というデータもあります。
カフェイン摂取が極端に少ないよりは、適量に摂取する方が、健康上のメリットがあることがわかります。
腎臓とコーヒーとクレアチニン
筋肉運動の後にできる老廃物がクレアチニンです。
本来は、腎臓でろ過されて、尿になって排出されます。身体にとって、不要な物なのです。
腎臓が弱っていると、うまくろ過されずに、血液中に流出してしまいます。
その結果、血液中のクレアチニンの量が増えてしまいます。ですので、腎臓の能力を推測するための目安とされます。
コーヒーの利尿作用によって、腎臓のデトックス機能を下げない効果があります。
コーヒーを飲みすぎると腎臓に負担
ただし、コーヒーを飲みすぎると腎臓に負担をかけることになりますので、ご注意下さい。
コーヒーを飲みすぎると、利尿作用が過ぎて、水分排出しすぎることになります。
結果、体が水分不足になり、腎臓がろ過するための必要な水分まで不足してしまいます。
そして、腎臓に負担をかけてしまいます。
腎臓にコーヒーが悪い場合
コーヒーは腎臓が健康時なら、薬になって腎臓を助けてくれました。
しかし、腎臓病の時は、コーヒーは逆に毒になってしまいます。
コーヒーの腎臓病への悪影響
健康時にカフェインやカリウムは腎臓を助けていました。
ところが、腎臓びょうなどで機能が低下してる時は、この二つはむしろ負担になります。
腎臓が悪い時は、体内から不要物を排出できずに溜め込んでしまいます。
コーヒーのカフェインもカリウムもまた、排出できずに溜め込まれてしまうからです。
腎臓が石灰化している時にコーヒーは結石の原因に
石灰化とは、カルシウムが体の中のどこかに沈着している状態です。
腎臓にも、石灰化が起きる可能性があります。
石灰化は、結石へと進んでいく前の段階です。
石灰化の状態で、結石予防として言われることに、「水分補給をする」ことがあります。
石灰化が起きている状態での水分補給で、良いのは、水道水・ミネラルウォーター・麦茶などです。
この時に、コーヒーも水分と考え、飲みすぎてしまうと、結石へと状態が進んでしまいます。
結石の多くが、シュウ酸カルシウムです。
コーヒーにも、シュウ酸が含まれていますので、むしろ結石ができる状態へと進めてしまうことになります。
ですので、腎臓に石灰化を起こしているときに、シュウ酸が含まれている食品を飲んだり食べたりすることは、NGなのです。
ただ、シュウ酸とカルシウムを同時に摂取すると、シュウ酸カルシウムは、排出(便に排泄されやすい)されやすくなります。
ですので、コーヒーを飲むなら、牛乳を入れて飲むことです。
腎臓結石で痛い|コーヒーが原因になる可能性もある
石灰化の状態で、コーヒーを飲み続けると、結石になる可能性がたかくなります。
結石ができて、尿管に流れ込み、尿管に詰まってしまう場合があります。
尿路結石、あるいは場所が尿管なら、尿管結石となります。
尿路結石になると、最悪の場合、尿管を結石がふさいでしまいます。
結果、流れなくなった尿が尿管に溜まり、腎臓を圧迫するになると、「腎臓が痛い」という状態になり、激痛になります。
痛みで言えば、尿管の中を結石が動くのもまた、かなりの激痛となります。
早い段階で、流れ出てもらうには、柑橘類を食べてクエン酸をとることか、コーヒーに牛乳を入れて飲むことです。
個人差はありますが、毎日のコーヒーの量がかなり多くなければ、問題はありません。
食べ物の中には、コーヒーよりもはるかにシュウ酸を多く含むものもあります。
腎臓病時にカリウムのあるコーヒーは危険
体内のカリウム濃度は、通常なら腎臓がコントロールしています。
しかし、腎臓がそれをできなくなると、血中にカリウムが溜まりやすくなります。
すると、心臓機能が低下したり、骨が弱くなったりしてしまうのです。
コーヒー一杯には、100mg程のカリウムが含まれています。
コーヒーの中でも、レギュラーより缶やインスタントの方が多く入っています。
他の食品と比べたら多くはないですが、腎臓が悪い時は控えましょう。
カフェインも腎臓に悪い
腎臓が悪い時は、カフェインも排出されずに溜まる要素の一つです。
また、健康時でも注意が必要な場合があります。
カフェインの利尿作用が、水分不足をまねく可能性があるからです。
水分不足は尿路結石の危険性が高まるため、夏場など暑い日は水分補給が大切です。
腎臓機能が低下している時には悪い飲み物になることも
腎臓が悪い時は、タンパク質を控えましょうと言われます。
それはなぜなのか?
実はコーヒーもタンパク質という扱いに入ってしまいます。
コーヒーは腎臓に悪い影響する時|タンパク質
腎臓が悪い時は、老廃物が溜め込まれて排出できません。
この老廃物はどこから来ると思いますか?
タンパク質なんです。
脂質、糖質、タンパク質という三大栄養素があります。
脂質と糖質は、体内でエネルギーに変わり、残り呼吸や汗で排出されます。
ただ、タンパク質に関しては、この過程で老廃物が残ってしまうのです。
腎臓が悪い時は、老廃物が排出できないので、タンパク質を控えるのはこれが理由です。
コーヒーにもわずかですが、タンパク質が含まれます。
それでも腎臓機能の低下時には、危ういのです。
コーヒーは腎臓がんのリスクを下げる
コーヒーの腎臓に及ぼす悪影響ばかり話してきましたが、予防段階ならコーヒーは良いものです。
コーヒーはポリフェノールに抗酸化作用があるので、これが腎臓がんのリスクを下げます。
一日に三杯コーヒーを飲む人は、一杯飲む人に比べて発症率が16%も下がります。むしろ腎臓にとってコーヒーは、良い影響を与えてくれる存在なのです。
飲み過ぎにさえ注意をすれば、コーヒーを飲んだ方が腎臓の健康にも良い影響をしてくれます。
たんぽぽコーヒーで腎臓結石リスク改善
たんぽぽコーヒーは、コーヒー豆を使っていないコーヒーです。
材料は、たんぽぽの根を焙煎したものです。
でも、味はコーヒーによく似ています。
利尿作用のほかに、腎臓機能を改善する働きもあります。
腎臓結石を溶かしてくれます。
コーヒーの飲み過ぎは腎臓に悪い|カフェインレスでも飲み過ぎは良くない
コーヒーの良い効果を述べてきましたが、さすがに、コーヒーを飲み過ぎると、腎臓に限らず、体に悪い影響を与えます。
個人差があるにしても、やはりカフェインの過剰摂取は、良くありません。(あくまでも過剰な摂取です)
適度に飲むことが大事です。コーヒーのカフェインが良い作用から悪い作用に転じるのは、個人差があります。
カフェインレスは、90%以上のカフェイン除去がされたものですが、それでも飲み過ぎとなれば腎臓以外にも影響を与えますので、注意しましょう。
まとめ
コーヒーは腎臓にとって毒にも薬にもなります。
腎臓が悪い時は毒となって、負担にしかなりません。
コーヒーのカフェインもカリウムもタンパク質も、腎臓の悪影響を与えるので注意しましょう。
しかし、腎臓が健康ならば、コーヒーはむしろ助けとなって、病を予防してくれます。
カフェインやカリウムの利尿作用は、腎臓の不要物排出の仕事を助けます。
ポリフェノールも腎臓がんを予防します。
ただ、健康時でも利尿作用による水分不足は、腎臓にとって悪いので、水分補給は忘れずに。
関連記事一覧