尿酸値が高いとさまざまな病気を引き起こしやすいため、気にしている方もいるのではないでしょうか。
激痛をともなうといわれる痛風も、尿酸値が高いと起こりやすい病気のひとつです。
実は、尿酸値の上昇を防ぐために今すぐ取り入れられる方法があります。
それは、コーヒーを飲むこと。
コーヒーには、尿酸値を下げてくれる成分が入っているため、効果が期待できます。
尿酸値とコーヒーにどのような関係があるのか、どのように飲めば良いのかをご紹介します。
尿酸値を下げるにはコーヒーと牛乳がいい
尿酸値とは、血液中にある尿酸の濃さを数値で表したものです。
プリン体と呼ばれる物質を、体内で分解すると尿酸が作られ、最後には尿や便として体外へ排出をします。
プリン体は、人間が体を動かすためのエネルギー物質で、毎日体内で作られていますし、食品などから摂取をすることもあります。
そのため、尿酸も常に体内で作り出され、不要な尿酸は体外へ排出されています。
しかし、何らかの要因によって、尿酸の排出が間に合わない状態になると、体内で処理できる量をこえてしまいます。
つまり、尿酸値が高いということは、体内で処理できる量以上の尿酸を、体にためている状況。
これは「高尿酸血症」という病気の状態です。
この状況が続くと、痛風などの病気を引き起こしやすくなるため、尿酸を排出するか減らす必要があります。
そこで注目されているのがコーヒーです。
コーヒーには、「尿酸を減らす」効果のある成分が入っているため、尿酸値を効果的に減らすことができると、いわれています。
コーヒーで尿酸値を下げてくれる効果はポリフェノール
コーヒーには、カフェインやポリフェノールなど、多くの成分が含まれています。
カフェインは、利尿作用があるため、排尿を促すことで尿酸を排出することができます。
また、ポリフェノールは尿酸値を下げる働きがあるため、どちらの成分も尿酸値に対して良い効果をもたらします。
このように、尿酸値を下げる効果を持つ成分が含まれるコーヒーを飲むことで、効率よく尿酸値を下げることが可能です。
痛風予防にもコーヒーは効果あり!
尿酸値が上がることで引き起こされる病気のひとつとして、痛風が知られています。
痛風は、尿酸が足の付け根などの関節にたまることによって、炎症を起こし、激痛をもたらす病気です。
痛風を予防するためには、不要な尿酸を体外へ排出することが大切になります。
コーヒーに、尿酸値を下げる働きがあることはご紹介しましたが、これは痛風予防にも効果的です。
アメリカで行われた実験でも、コーヒーを多く飲んでいる人ほど痛風の発症が少ないという結果(出典:一般社団法人日本痛風・尿酸核酸学会HP)も出ています。
尿酸値が気になっている人は、痛風予防としてコーヒーを飲む習慣を身に付けてみてはいかがでしょうか?
コーヒーと牛乳で尿酸値が上がるのを防ぐ
尿酸は、プリン体を分解する際に作り出され、最終的には体外へ排出されていきます。
しかし、ある一定量の尿酸は体内にため込まれています。
実は尿酸も体にとって必要な成分であるため、全てを排出してしまってはいけません。
そのため、必要量以上に作られた分だけ排出して、一定量を保つしくみになっています。
尿酸が作られすぎてしまい排出が間に合わない、もしくは排出が正常に行われないためにため込まれすぎてしまうと、一定量をこえてしまい血糖値が上がります。
つまり、尿酸値を下げるということは、体内の尿酸量を正しい量へ戻すということです。
尿酸値を下げるためには、ただコーヒーを飲めば良いというわけではありません。
正しい効果と飲み方を知って、体内の尿酸を正しい量にすることが大切です。
コーヒーが尿酸値を下げる効果はどれくらい?
尿酸は、普段から水分を多くとり、尿の排出量を増やせば自然と排出されていきます。
この場合、カロリーが含まれるものやアルコールが含まれるものではなく、水やお茶である必要があります。また、1日に2リットル以上を維持することが理想です。
それに対して、コーヒーの場合1日に4~5杯ほどで尿酸値を下げる効果があります。
より効果的に尿酸値を下げたい場合は、コーヒーを飲む習慣を身につけると良いかもしれません。
しかし、どちらの方法も尿酸値を下げる効果があるのみで、病気を治す力はありません。
治療ではなく、尿酸値を上げないための予防として取り入れるようにしましょう。
牛乳に含まれてるカゼインが尿酸値を下げる
牛乳に含まれる成分カゼインもまた、尿酸を排出する働きがあります。
ですので、すでに痛風の経験がある人は、またいつでも、尿酸値が上がれば痛風を発症してしまう可能性があります。
常日頃に、尿酸値を下げる意識をする必要があります。
もしも、コーヒーが苦手な方ならば、牛乳を飲むと良いです。
牛乳を飲んで尿酸が排出されれば、、痛風の発症は防止できます。
コーヒーに砂糖を入れずに牛乳を加えると尿酸値が下がる可能性
尿酸値を下げるためにコーヒーを飲む場合、できれば砂糖などは入れずブラックで飲むことをおすすめします。
ジュースなどに含まれている果糖は、尿酸値を上げてしまうといわれています。
これは白砂糖も同様で、コーヒーに入れてしまうと尿酸値を上げてしまう可能性があるためです。
また、コーヒーに牛乳を混ぜて飲む方法もおすすめです。
ただ、コーヒー牛乳は、無糖のものでなければ、一般に市販されているコーヒー牛乳では、かなりの糖質が含まれています(100gあたりで、7..2g)
牛乳や乳製品プリン体が少なく、尿酸値を下げる働きを持っています。
無糖のコーヒーに牛乳を混ぜて飲むことで、より効果的に尿酸値を下げることができます。
尿酸の排出に効果がある成分はコーヒーに含まれるポリフェノールであるため、カフェインレスのコーヒーでも問題はありません。
カフェインをあまり摂取したくない場合は、カフェインレスコーヒーを選んでみましょう。
まとめ
尿酸値が高い状態が続くと、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。
普段から尿酸値が気になっている、もしくは健康診断などで尿酸値を指摘された場合は、改善の必要があります。
尿酸値を下げるためには生活習慣の見直しが大切です。
しかし、すぐには実行しづらいかもしれません。
そんな時、簡単に取り入れられる方法として、コーヒーを飲む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
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