コーヒーの主成分は、カフェインとポリフェノールです。
コーヒーは、飲んで美味しいだけではなく、その成分が健康にも効果を発揮してくれます。
コーヒーの成分は他にもあります。
コーヒーの成分表|インスタントコーヒーとの違い
コーヒーといえば、カフェインですが、実は他にも色々含まれています。
焙煎したコーヒー豆の成分表は、以下の通りです。(参照:日本食品標準成分表)
・全多糖類24~39%
・脂質14.5%
・タンパク質13~15%
・腐食酸16~17%
・クロロゲン酸1.2~1.3%
・脂肪族酸1~1.5%
・カフェイン1%
・トリゴネン0.5~1%
・無機成分3~4.5%
・少糖類0~3.5%
抽出した150mlのレギュラーコーヒーの成分は以下の通りです。
水分 98.6g
タンパク質 0.2g
炭水化物 0.7g
灰分 0.2g
カリウム 65mg
カルシウム 2mg
リン 7mg
ナトリウム 1mg
ナイアシン 0.8mg
ビタミンB2 0.01mg
脂質 微量
鉄 微量
タンニン 0.25g
カフェイン 0.06g
インスタントコーヒーとの成分の違い
手軽に飲めるインスタントコーヒーですが、実は成分を見比べると、大きな違いがあります。
まず、気になるカフェインですが、インスタントコーヒーもドリップコーヒーもほぼ同じ数値です。
ドリップコーヒーで150ml抽出すると、カフェインの含有量は、0.06gです。
対して、インスタントコーヒーは、同じようにコーヒー一杯を入れると、カフェイン量は、0.057gです。(参照|日本食品標準成分表)
ほとんど違いがない範囲の差異しかありません。
しかし、ポリフェノールのクロロゲン酸については、ドリップコーヒーが131.0mgに対して、インスタントは、27.0mgと大きな差異があります。
約5倍相当の違いがあります。
また、カロリーにつきましては、ドリップが1杯あたりで約4kcalですが、インスタントコーヒーだと約6kcalですので、僅かに、インスタントの方は多いです。
これは、インスタントコーヒーが、製造過程で、濃縮され製造されることによる違いと思われます。
コーヒーのそれぞれの成分
コーヒーの苦味や酸味、栄養・香りの成分について紹介します。
コーヒーの苦味成分は
コーヒーの苦味成分といえば、カフェインというイメージがあります。
しかし、実際には、クロロゲン酸の加熱物(クロロゲン酸ラクトン)のようです。
くわえて、ビニルカテコール・オリゴマーという苦味物質です。
苦味の内、カフェインはわずかのようです。
コーヒーの栄養成分
コーヒー豆には、三大栄養素といわれる、炭水化物・タンパク質・脂質がふくまれています。
抽出したコーヒーには、炭水化物とタンパク質、そして微量の脂質とカフェイン・クロロゲン酸が含まれています。
コーヒーの香り成分
コーヒーの香りは、600種類とも800種類ともいわれる成分が元になっているといいます。
実は、ワインが200種類の香り成分から出来ているといわれ、コーヒーの香りが何とも複雑であることに驚きます。
アルデヒド類・ピラジン類・フラン類等の香り成分が含まれています。
コーヒーの酸味成分
レギュラーコーヒーに含まれている酸味は、焙煎で作られた成分です。
コーヒーを飲んで感じる酸味とは、クロロゲン酸が焙煎によって、化学的に反応して出来たものです。
コーヒーの主成分はカフェイン
コーヒーのカフェイン効果の代表的なものは、言わずと知れた覚醒作用です。
ただ、実際には効果のない人もいます。
特にアジア人は、耐性があるようです。
コーヒー成分のカフェイン効果|何時間まで眠くならない
良く聞くのは、眠くなったら、「コーヒーを飲めばいい」ということですね。
薬ではありませんが、実際にはコーヒーのカフェインには覚醒作用があります。
飲んでから、どのくらいの期間で効果が出るのでしょう。
また、どのくらい長く覚醒作用が効いてくれるのでしょう。
パソコンで仕事をしていると眠くなることがあります。
もし仮眠が取れるのなら、一番効果がありそうです。
でも、職場なら、なかなか仮眠をとったりはできないでしょう。
そんな時には、カフェイン効果に頼りたくなります。
カフェインの効果は、コーヒーを飲んでから、30分から1時間くらいで、出てきてくれます。
またどのくらいの時間持続するのかというと、3〜4時間で半減するとされています。
そのあとは、8時間ほど持続はするようです。
コーヒー成分のカフェイン量は焙煎で変化する
コーヒーに含まれるカフェインの量は、焙煎によって変化します。
感覚的には、焙煎によって苦くなる方がコーヒーのカフェイン量は、多いような気がします。
しかし、実は、実際には深煎りしたコーヒーの方がカフェイン量が減ります。
ただし、カフェイン量が減少した分、重量が軽くなるため、深煎りの豆の方が分量を多く入れることになります。
結果的には、豆の量が増えるので、量で測って豆を挽く場合は、カフェインの量は同じになります。
ただし、カフェインは摂取のし過ぎは悪いとされていますが、実際にはカフェインには健康に良い効果があることが、様々な研究結果で報告されています。
ただし、カフェイン自体は、薬にも無水カフェインが利用されているように、取り過ぎには注意をしないといけません。
コーヒー成分のカフェインは日本人に効かない?
日本人には、カフェインが効きにくいとされる説があります。
日本人は、カフェインに強いのか?
実際には、日本人でもカフェインの効果がないわけではありません。
ただ、カフェインの研究データから、アジア人がカフェインの効果が出づらいということが明らかになっています。
しかし、やはり個人差があることです。
取りすぎには、注意が必要です。
カフェインレスの効果とデメリット
カフェインレスは普通のコーヒーからカフェインを90%以上除去したコーヒーです。
カフェインは薬に利用されるほど、役立つ作用があります。カフェインレスには良い作用はなくなります。
カフェインレスにはカフェインが10%未満しか含まれていません。ですから、カフェインで体調不良になってしまう方にとっては、コーヒーの味わいを感じながら、カフェインのリスクを防ぐことができます。
但しメリットの代わりにデメリットもあります。
安心することで多く飲んでしまうかもしれません。その場合、カフェインは以前より抑えられますが、他の成分を多く摂取してしまうことになります。
ノンカフェインコーヒーの効果
ノンカフェインコーヒーは、名前の通りカフェインは含んでいません。そしてコーヒーの名前はついていますが、何より原料はコーヒー豆ではありません。
ですので、色はコーヒーに似ていますが、成分はコーヒーではありません。ただ原材料は植物なので、ポリフェノールを含んでいます(クロロゲン酸ではありません)。
ポリフェノールの持つ抗酸化作用の影響は受けることが出来ます。
コーヒーに似ているものですが、別のものです。
コーヒー主成分のポリフェノール
コーヒーのもう一つの成分である、ポリフェノール。
実際には、カフェインよりも多く含んでいます。
また、含有量は、ポリフェノールを最も多く含んだ食品として知られる、赤ワインに近いほどポリフェノールを含んでいます。
コーヒーのポリフェノールは、複数含まれていますが、最も多く含んでいるのは、クロロゲン酸です。
コーヒーのクロロゲン酸
コーヒーには、ダイエット効果があると言われます。
実はそれは、コーヒーに含まれているポリフェノール(クロロゲン酸)の効果なのです。
大学の研究データでも、コーヒーに含まれている、クロロゲン酸に肥満を防止する作用があると報告されています。
また、肥満防止以外にも、血糖値を抑える効果など、健康に良い効果をもたらすことがわかっています。
インスタントコーヒーにもクロロゲン酸
実は、手軽にコーヒーを楽しめるインスタントコーヒーですが、ポリフェノールが含まれています
また、インスタントコーヒーによっては、ポリフェノールを多く含んだ物も販売されています。
また、さらに嬉しいのは、カフェインレスのコーヒーでも、ポリフェノールを含んでいることです。
カフェイン効果は個人差がありますが、カフェイン効果が出やすくて、眠れなくなるという人は、カフェインレスのインスタントコーヒーがおすすめです。
ポリフェノールを含んでいますので、ダイエット効果や血圧上昇抑制の効果を期待できます。
亜鉛とコーヒーの関係
コーヒーに含まれているクロロゲン酸やタンニンが、鉄や亜鉛の吸収を邪魔することが分かりました。
つまりコーヒーを飲み続けていると、亜鉛や鉄分が不足した状態になる可能性があるというのです。人の体が亜鉛不足になると、味覚障害を起こしたり髪の質や肌の状態を悪くしてしまう可能性があるというのです。
しかしややこしいのは、2018年の研究では、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸とは別のヒドロキノン)が亜鉛と一緒になって強い抗酸化作用がある酵素を作り出すことがわかったのです。ですので、今では亜鉛とコーヒー成分が入ったサプリまで販売されるようになりました。
まとめ
コーヒーの主成分である、カフェインとポリフェノールは、実は健康に良い効果をもたらしてくれます。
効果には、個人差もあります。
浅煎りのコーヒーを選ぶとか、インスタントコーヒーを選ぶなど、など自分に合わせたコーヒーを選ぶことで、健康に良い効果が期待できます。
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