あなたはコーヒーで腹痛になったことがありますか?
コーヒーは好きだけど、飲むとどうもお腹をこわす人が中にはいます。
どうしてコーヒーで腹痛が生じるのか?
コーヒーのなにがそうさせるのか?
今回は、コーヒーと腹痛の関係をまとめました。
コーヒーで腹痛が起きるのはなぜか?
コーヒーには様々な成分が含まれています。
いったい何がお腹に影響を与えてるのでしょうか?
カフェインが腹痛の要因|下痢になるかも
コーヒーには、カフェインが多く含まれています。
腹痛の要因は、カフェインじゃないかと言われています。
カフェインの効能としては、覚醒作用が有名ですよね。
交感神経を刺激して、摂りすぎると自律神経が乱れ、頭痛や吐き気などを引き起こす可能性があります。
消化器官への影響だと、腹痛・胃痛や下痢になるかもしれません。
コーヒーは、胃液の分泌を促進させるので、空腹時は胃が荒れて胃痛になる人もいます。
あなたのは胃痛?それとも腹痛ですか?
コーヒーの飲み過ぎで腹痛になる
コーヒーの飲み過ぎは、カフェインの摂り過ぎです。
カフェイン中毒なんて言葉があり、1日に3〜4杯ぐらいまでが適正量です。
カフェインの耐性には、個人差があるので、それ以下の量でも気持ち悪くなるのは珍しくありません。
普段以上にコーヒーを飲んで腹痛が起きたのなら、カフェインの摂り過ぎが原因かもしれません。
朝のコーヒーで腹痛は、空きっ腹のせい
朝にコーヒーで腹痛になる人は、何も食べてないせいかもしれません。
空腹時にコーヒーを入れると、消化するものもないのに、不要に胃液分泌が活発化します。
すると、胃が荒れて胃痛が起きたり、腸へも強い刺激になりかねません。
賞味期限切れのコーヒーで腹痛になる
賞味期限切れのコーヒーだと、コーヒーの酸化が進んでいます。
酸化したコーヒーは、味も美味しくなく、お腹をこわす要因です。
古い酸化した豆や粉などは、一度飲んでダメなら捨てましょう。
コーヒーで腹痛になる人は少ない?
コーヒーで腹痛になる人は、実はそう多くはいません。
カフェイン説の信ぴょう性も確かではないようです。
すると、腹痛を起こす人に、共通の理由がありそうです。
カフェインと腹痛の関係は、実は懐疑的
医師専用のコミュニティサイト「MedPeer」で、2019年4/17〜18にアンケート調査が行われました。
内容は、「カフェイン摂取が腹痛を引き起こすことはあるか?」についてです。
527人が回答したところ
- 大いにある 6%
- 多少ある 30%
- あまりない 47%
- 全くない 18%
という結果になりました。
半数以上の医師が、カフェインと腹痛の関係性を否定していました。
実際にその経験もないと言います。
カフェインで腹痛が起こりうる理由(医師が考える)
上のアンケートで医師達が考える、腹痛になりやすい人の理由はこうでした。
まず、適正量なら消化器官への障害は起きないようです。
腹痛になる場合は、カフェインアレルギーか、胃や十二指腸に潰瘍があるなどをあげています。
また、腸の運動が良くなるのため、便がゆるくなるのはあり得ます。
他には、飲み過ぎや空腹時のコーヒーは腹痛になる…といった意見がありました。
カフェインと腹痛は関係ない?
カフェインで腹痛が起こりうる理由は、上記のような例と考えられていました。
しかし、全体的には、カフェインと腹痛の関係は「あまりない」という意見が多かったです。
患者さんでも、腹痛を訴える人は稀なようです。
大量摂取なら起こり得るかな?といった意見が多くありました。
コーヒーと食べ合わせの悪い食べ物
コーヒーに含まれている成分は非常に多く、300種類以上と言われます。
その中の成分で、特にカフェインとタンニンは、食べ合わせに影響します。
- チョコレート|コーヒーにチョコレートを入れる飲み方はありますが、どちらにもカフェインが含まれています。飲み過ぎると、カフェインの過剰摂取の症状が現れる可能性があります。
- プルーンなど鉄分が多い食材|腹痛ではありませんが、もしもプルーンを鉄分の補給として食べるのであれば、コーヒーのタンニンが鉄分と結合し、吸収されなくなってしまいます。
- 糖質の高いお菓子|ダイエット中の方には注意が必要な食べ合わせです。カフェインは糖質がエネルギーに変わる前に、中性脂肪に変えてしまいます。ケーキとコーヒーの組み合わせは、要注意の食べ合わせです。
腹痛はコーヒーによる、腸のぜんどう運動が要因?
コーヒーには、腸のぜんどう運動を促す効果があります。
ぜんどう運動とは、腸の筋肉が伸縮して食べ物を運ぶ運動です。
これで便秘が改善されたり、時には下痢になりえるのです。
腸の動きが活発化する。お腹が緩くなるのが、腹痛に関係してるかもしれません。
この運動の原因は、カフェインと考えられていますが、確かじゃありません。
ノンカフェインでも少し効果は落ちながらも、作用はあるためです。
コーヒーの腹痛が治るにはどうすれば
腹痛が治るには、お腹を温めることと、飲んでしまったカフェインを薄めることが、ポイントです。
コーヒーの腹痛の治し方
白湯が理想的ですが、難しければ、麦茶などでも良いので、温かい飲み物で水分補給してください。
腹痛の対処方法として、有効です。
次に、お腹周りを温めることです。
腹痛の次に下痢になっているときは、胃腸が刺激を受けているときです。
温めることで、胃腸の動きが和らぎ、腹痛が治まりやすくなります。
まとめ
コーヒーで腹痛が起きる人は、一節ではカフェインが要因と考えられています。
カフェインは個人差が大きいので、合わない人は腹痛も起きるかもしれません。
しかし、要因と考えられていたカフェインも、医師達からは否定的な意見が多く見られました。
要因としては、大量摂取や空腹の状態、その他の要因で起こり得ると考えられていました。
コーヒー自体には、ぜんどう運動を促す効き目があるので、要因は様々考えられます。
ただ、一つ言えるのは、コーヒーで腹痛を起こす人は、多くありません。
単純にコーヒーのせいではなく、他の条件や状態が重なってるからなのかもしれませんよ。
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