コーヒーを飲んで気持ち悪いと感じるのは、いくつかの原因が考えられます。
「いつもは平気なのに、今日はなんだか気持ち悪い」
「おいしいコーヒーを飲みたいけど、気持ち悪いと感じる気がする」
本当は楽しくコーヒーを飲みたいのに、飲んだ後の気持ち悪いのが気になって、飲むことができないのは悲しいですよね。しかし、原因と対策を理解すれば、気持ち悪いと感じことが減り、おいしいコーヒーを飲むことを諦めずにすむかもしれませんよ。
こちらの記事を読んでくださいますと、「コーヒーを飲んで気持ち悪いと感じる原因と対策」についてご理解いただけます。それでは、解説いたします。
コーヒーで気持ち悪い!原因は最近の飲み過ぎ?
コーヒーを飲んで、気持ち悪い・胸焼け・ムカムカすると感じる人がいます。具体的な症状としては、吐き気を感じたり、胸の辺りがモヤモヤ・ムカムカするなどと感じます。多くの場合、胃酸が食道に逆流することから、感じているのです。
気持ち悪い・胸焼けすると考えられる原因は、以下の通りです。
1.酸化したコーヒーを飲んだ
2.コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸の働き
3.体調や体質によるもの
4.飲みすぎ
気持悪い・胸焼けするのは、酸化したコーヒーの臭いのせいかも
焙煎後のコーヒー豆は時間とともに、味や香りなどの品質が劣化していきます。
これは一般的に、コーヒー豆に含まれる油脂成分の酸化によるものです。臭いもそうです。
この酸化が進んだ油脂や臭いが体内に吸収されると、気持ち悪いと感じたり、胸やけの症状を引き起こすことがあるといわれています。
粉の状態のコーヒーが最も劣化スピードが早いです。挽いてあるコーヒーはなるべく早く飲み切ることです。
ですので、自宅のコーヒーは豆の状態で買ってきて、飲む直前に豆を挽くのが良いです。古くなってる豆は捨てるか、消臭剤として使いましょう。
気持悪いのは、空腹で飲んだせいかも?コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸の働き
コーヒーには中枢神経興奮作用や利尿作用、血圧上昇などの急性作用があります。
主に、こうした急性作用の原因は、カフェインによるものと考えられています。
このカフェインの作用には、胃液の分泌を促進するというものがあり、それによって胃が荒れてしまい気持ち悪いと感じることがあります。
また同様に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸にも胃液の分泌を促進する作用があるといわれています。
ですから、胃の中に、消化すべき食べ物がない時に、コーヒーを飲むと、気持ち悪いと感じる可能性が高くなるのです。
コーヒーを飲むと胃痛がする人
コーヒーの主成分のカフェインとポリフェノール(クロロゲン酸)は、食事の時に飲むと胃液の分泌を増やしてくれます。食べ物消化促進にはプラスです。
しかし空腹状態でコーヒーを飲むと、分泌促進された胃液は胃壁を痛める原因になります。
朝、何も食べずにコーヒーを飲むという人は、胃酸過多になり胃壁を痛めていることになります。「カフェインレスだから」という人は注意してください。カフェインレスは確かにカフェイン量は90%以上抜かれていますが、クロロゲン酸は含まれたままです。クロロゲン酸も胃酸分泌を促進させます。
コーヒーを飲むと頭痛がする|逆のケースもある
コーヒーに含まれるカフェインには血管収縮作用と拡張作用があることがわかっています。脳に関していえばカフェインを摂取すると、血管が収縮します。そして頭痛には大きく2種類あるとされており、緊張性の頭痛の場合、緊張性の状態にある時にカフェインで血管が収縮すると頭痛が起きてしまいます。
しかし偏頭痛が起きている場合、脳の血管が膨張している状態にあります。この場合コーヒーを飲むと収縮効果により、血管の膨張状態が抑制されます。つまり頭痛を抑えることができるのです。
どちらの状態にあるのかによって、頭痛が起きる場合と抑えられる場合が発生するのです。
コーヒーを飲むと腹痛を起こす人もいる
コーヒーの飲み過ぎで腹痛になってしまうことがあります。
空腹でコーヒーだけ飲む人は、胃の中には消化する食べ物がないのに、コーヒーによって、胃液の分泌が活性化します。胃壁にも影響しますが、腸にも刺激になってしまうことが考えられます。
ただ医師専用のコミュニティサイト「MedPeer」によれば、カフェインと腹痛の関連性について否定的な医師の方が多いという結果があります。「全くない18%」「あまりない47%」ですので、6割以上の医師が否定しているのです。あるいは飲み過ぎかアレルギーの可能性も考える必要がありそうです。
コーヒーをやめたらニキビが治ると聞いたが
コーヒーにはニキビを作る可能性がある成分は含まれていません。ですのでコーヒーがニキビの直接的原因になることはないのです。
ただカフェインは、体内の栄養素を排出してしまう可能性があります。それはビタミンや亜鉛です。関係があるとするなら、肌の状態を維持するための栄養素にビタミンBとビタミンC、そして亜鉛が必要になります。
これらの栄養素が不足することで、肌の新陳代謝悪くしていることが考えられます。
コーヒーを飲むと動悸がする気がする
いずれも一般論というよりも、個人差によって起こり得る場合があることなどのように、事前に把握するのはむずかしいです。コーヒーが単独で原因になっていることは少なく、複合的な原因がありそうです。
ただしカフェインを取り過ぎると気持ち悪くなったり、動悸やめまいが起きる可能性はあります。
体調不良を感じた場合、過去数時間以内に食べたものを考えたり記録しておくのが良いです。本当にコーヒーが原因か引き金になっているのかがわかります。
空腹時にコーヒーを飲むと吐き気が発生する場合が
個人差があることです。毎日3〜4杯のコーヒーを飲み続けていると、がん予防や内臓を良い状態にしてくれる効果があります。
ただし朝ご飯を食べずにコーヒーだけにしている人は、今日からコーヒーは食後に飲むようにしてみませんか。胃や消化器にかかる負担を抑制しましょう。
コーヒーを飲むと太るかも
コーヒーに毎回たっぷりのミルクや砂糖を入れて飲んでるという人は、当然ですが太る可能性があります。実際には、コーヒーにはダイエット効果すら認められています。そしてコーヒーそのものには糖質は含まれていません(ブラックコーヒーの場合)。
コーヒーで太ることでありがちなのは、ミルクと砂糖とコーヒーがセットされているインスタントのスティックコーヒーを毎日何杯も飲んでいるケースです。
コーヒーで気持ち悪い時の原因による対処法
コーヒーを飲んだ後に、気持ち悪いと感じないための対処を紹介します。冒頭に紹介しましたように、原因と考えられる可能性はいくつかあります。
しかし結局はコーヒーのカフェインやポリフェノールに対して、個人ごとに適量があるということがあります。適量を超えると様々な影響が発生するということになります。
コーヒー何杯が目安という考えがありますが、個人によって大きく違いますので、過度に頼りにしないほうが良いです。一般論と自分は違うと考えておいたほうが良いです。
コーヒー1杯でも眠れなくなる人や具合悪くなる人は、実際いるのですから。
自分の適量を知って飲みすぎないことが最良の対策です。
コーヒーを飲んだ後に水を飲む
水を飲むと、胃の中のコーヒー成分が希釈されて、気持ち悪い症状が起きにくくなることが予想されます。
また、胃酸が過剰に分泌されている場合、水分によって胃酸の刺激を減らす効果も期待できるでしょう。
しかし、冷たい水は胃の負担を増やしてしまう可能性があります。
気持ち悪いと感じる前に、氷の入っていない水を飲むと予防になるでしょう。
新鮮な豆で淹れたコーヒーを飲む
コーヒー豆の新鮮さを見た目で判断するのは、非常に難しいです。
新鮮さを判断する目安としては、コーヒー豆の焙煎日からどのくらい経過しているかで、ある程度判断できます。
しかし、レギュラーコーヒーやインスタントコーヒーには、製造日の記載は義務付けられていません。
たとえ賞味期限内であっても、豆の保存環境によっては、気持ち悪いと感じる原因になってしまう可能性があります。
焙煎した日が記載されているコーヒー豆は、自家焙煎したコーヒー豆を量り売りしてくれるようなお店で購入することができます。
最近ではインターネット上で、焙煎直後の豆を送ってくれるようなお店も増えてきています。
近くにお店がなくても購入することが可能です。
できるだけ新鮮なコーヒー豆を使うことが、気持ち悪いと感じることがなくなる対策になります。
また、抽出したコーヒーも、少しずつ酸化が進んでいきます。
そして、酸化は熱によって加速します。
ポットに入れたコーヒーやコーヒーメーカーで、保温されたコーヒーを飲んで、気持ち悪いと感じることがあるのは、酸化が原因となっています。
対策は、ホットコーヒーではなく、水出しコーヒーで作ったコーヒーをポットに入れる方法です。
酸化する可能性が抑えられますので、気持ち悪いと感じることも減ります。
せっかく新鮮な豆をつかって淹れても、飲み残して時間が経ったコーヒーは、味にえぐみが出て気持ち悪いと感じてしまう原因にもなります。
抽出したコーヒーは、味が落ちる前に飲み切るようにしましょう。
ミルクを入れたり食事と一緒にコーヒーを飲む
コーヒーにミルクを入れて飲むと、ミルクが胃の粘膜を保護してくれます。
胃酸による刺激を減らし、急激なカフェインの吸収を抑えてくれるため、気持ち悪いと感じるのを軽減する効果が期待できます。
どうしてもブラックで飲みたい!という人は、食事と一緒にコーヒーを飲むとよいでしょう。
食事と一緒に飲むことで、胃酸の分泌促進が消化を助け、胃への刺激を和らげてくれます。
また、空腹時にコーヒーを飲まないことも、気持ち悪いと感じないための対策です。
体調が悪い時には、コーヒーを控えた方がいいでしょう。
そんなのあたりまえ、と感じるかもしれません。
しかし、実際には、コーヒーによる覚醒作用を目的として、疲れているときや、寝不足の時に飲むという方は、多いです。
体調不十分に合わせて、仕事に集中し、空腹に気づかずに、コーヒーを飲めば、気持ち悪いと感じる可能性は高まります。
疲労やストレスは、免疫力や、臓器本来の機能を低下させてしまいます。
気持ち悪いと感じてしまわないためにも、コーヒーを飲むのは体調の良いときにしましょう。
まとめ
コーヒーを飲んで気持ち悪いと感じる原因は、
・酸化したコーヒーを飲んだ
・コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸の働き
・体調や体質
・アレルギーの可能性もある
などが考えられます。
気持ち悪いと感じないための対策は、以下の通りです。
・水を飲む
・新鮮なコーヒーを飲む
・ミルクや食事と一緒に飲む
・体調不良の時は飲まない
・検査をしてアレルゲンと判明したら、コーヒーから遠ざかる
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